トンデモ話は奥で繋がる(165) 24.7.15

トンデモ話は奥で繋がる 「第165夜」
-弟子のクッテネルがお送りします。

≪復活と再臨 ⑥≫
 
 ★ 出だしは同じ

 実はこれから引用してゆく『シュタイナーコレクション4(照応
する宇宙)』
の高橋氏の解説の言葉もまた、その出だしにおいて
はほとんど変わらないと感じると思います。

 実際に、一度は神智学に歩み寄った事のあるシュタイナーで
すので、大雑把な眼で捉えてしまうと、彼も同じ穴のムジナ
ように感じてしまうと思います。

 それ故、善意の解説者の多くを、決定的に離反させてしまうの
ですが、ここまで小生の拙文に付き合ってくださった方は、少し
ずつその違いがわかってくるのでははないかと思います。

 それでは『シュタイナーの宇宙観』と題された、高橋氏の解説
の初めの部分を引用してみます。

 「 人智学という思想にとって、宇宙とは何なのでしょ
  うか。

   シュタイナ―はヨーロッパの文化の中で、キリスト
  教徒
としてキリスト教との関連でこの問題を考えて
  いましたので、

   この解説ではあえて、人智学の宇宙思想を仏教
  いう私達の文化伝統との関連で考えて見ようと思い
  ます。
 
   その場合、まず念頭に浮かぶのは、シャンバラ
  いう言葉です。

   シャンバラは『神智学』の理想郷のことですが、ロ
  シアの画家ニコライ・レーリヒが、ヒマラヤの中にシ
  ャンバラを求めて、50歳になってから遍歴の旅を続
  けたことでもよく知られています。

   1910年3月15日、ミュンヘンで、そのシャンバラ
  
について、シュタイナーはこんなことを言っていまし
  た。

  『 神智学とはシャンバラへの道のようなものだ。

     キリストはシャンバラにおけるいわば指導霊のよ
         うな存在で、それに向けて道をつけるのが神智学
         の役割である。』

   このことについてシュタイナーは、この頃、特に
  勒
との関係で語っていました。
  (…中略…)

  『 洗礼者ヨハネがキリストの先触れであった様に、
    神智学はシャンバラの先触れである。』

   この場合の『神智学』とは、ルドルフ・シュタイナー
  自身
のことです。シュタイナーは未来の
シャンバラ
  への道の案内人として、自分を位置づけ
ていたよう
  なのです。」

  (『シュタイナーコレクション4(照応する宇宙)』
 pp344-345《筑摩書房(高橋巌 解説)》より抜粋転載)


 キリストはシャンバラの指導霊だとか、自身がシャンバラへ
の道の案内人
だとか、この辺りの説明を見る限りでは、シュタイ
ナーも同じようなことを言っているように感じてしまいます。

 ★ 神智学の目的

 しかし、ここからが高橋氏による、シュタイナーの『科学的説明』
の始まりです。

 「 シャンバラとは、別な言葉で言うと、エーテル界
  ことです。シュタイナーは宇宙を大きく4つの次元に
  分けて考えています。

   第1の宇宙はこの世の現実の世界、物質界です。
  鉱物を土台とした、この眼に見える物質の世界がひ
  とつの宇宙をなしています。

   第2の宇宙は、今言いましたエーテル界=生命界
  
です。仏教の世界で言えば『虚空蔵』です。世界を
  海ととれば『空海』とも言えます。

   第3の宇宙アストラル界で、シュタイナーはよく
  アストラル界のことを『魂の世界』と呼んでいました。

   第4の宇宙はいわゆる神の世界、神霊の世界、霊
  界、精神界、デヴァハン界等々と言われている
  『叡智界』のことです。

   以上の4つに対して、シュタイナーは、それぞれの
  世界は、それぞれに対応する感覚を働かせる時に開
  示される
と考えていました。

   私達は、解剖学的に確認できるような身体に組み込
  まれた感覚器官で、第1の物質世界を見ることができ
  ます。

   同様に別の感覚で、エーテル界、アストラル界、神
  霊界をも見ることができる
というのです。

   シュタイナーがシャンバラとの関連で言おうとしたの
  は、第2のエーテル界を見る感覚を開くために神智学
  がある
と言うことでした。

   エーテル界を見る感覚を開く感覚が開かれれば、エ
  ーテル界が見えるようになり、

   エーテル界が見えるようになるということは、シャン
  バラへの道が開かれるということで、そのために神智
  学があるというのです。   

   そういう意味に取りますと、神智学の最も重要な課
  題は、エーテル界の扉を開くことだ、とも言えそうで
  す。
  (…中略…)

   あらかじめ申し上げて置けば、実は私達は、皆、シ
  ャンバラへの予感を持ち、シャンバラへの道を辿ろう
  としている
のです。」 
   
  (『シュタイナーコレクション4(照応する宇宙)』
 pp345-347《筑摩書房(高橋巌 解説)》より抜粋転載)


 まず、シャンバラはエーテル界であり、通常の感覚では捉え
られない
ものであるとしています。すると、第163夜でアメリカの
某探検が見たのがシャンバラかどうかは疑わしいことになりま
す。

 彼等が一時的にエーテル界を見る感覚を得たとしても、そこの住
人には物質的な『晩餐』は本来不必要です。意図的にキリストと
の関連を印象付けようとした演出である可能性も出てきます。

 シュタイナーは、神智学の目的はエーテル界を見る感覚を得
ること
と、はっきりと示しています。決してそれ以外の超人的な能
力を得ることでも、救済の教えを説くことでも無い
のです。

 シャンバラについても、そこが唯一の楽園という訳では無く、あ
くまでエーテル界の一部
であって、それを見る能力が開花すれば、
どこにいてもそれと場所を見出せるのかも知れません。

 ★ キリストの再臨

 そして、キリストは、そのエーテル界にいるというのです。ならば、
再臨の仕方も、限定されて来ると思われます。つまり、肉体を持っ
た形で目の前に現れるわけでは無い
と言う事です。

 今度は第157夜等で紹介した、西川氏の訳による『輪廻転生とカ
ルマ』
に書かれた、シュタイナー自身の言葉で示して見ましょう。

 「 その霊視状態は次第に消えてゆき、紀元前3101年
  から、バラモン教でいう小カリ・ユガ(暗黒時代)が始ま
  ります。
  (…中略…)

   以前は、人間の霊視によって、ある段階までは天界
  に近づくことができました。今や、人間は感覚を用いて
  キリスト自身の中に天界を見出さねばなりません。

   カリ・ユガの暗黒の時代に、人類が霊的世界との結
  びつき
を失わないように、キリストは地上に下らねば
  ならなかったのです。

   暗黒時代は五千年間続きます。
   紀元前3101年に始まった暗黒時代は、既に1899
  年に終わりました


   この時以来、人間の科学にはまだ知られていないあ
  る能力
が次第に発達し始めています。
  (…中略…)

   例えば、20世紀のうちに、人間のエーテル体を知覚
  する
ことが可能になるでしょう。

   もうひとつの能力は、人間が自分の内面を見た時、
  夢の中でのように、自分がこれから行う行為のモデル
  を見る能力
です。
  (…中略…)
 
   今日、秘儀参入の手段を用いて得られる能力が、
  将来、人類の普通の能力になります。この魂の状態
  は神秘学において『キリストの再来』と呼ばれます。

   キリストは肉体に再び受肉するのではありません
  キリストは、ダマスコの途上でパウロに現れた時と
  同じように、エーテル体の中に現れます。」
  
   (ルドルフ・シュタイナー『輪廻転生とカルマ』
  pp156-159《水声社(西川隆範訳)》より抜粋転載)


 つまりキリストは、再度肉体を持って現れるのではなく、我々が
エーテル体を知覚出来るようになった際、そのエーテル体の中
に姿を現す
というのです。

 また、エーテル体を知覚する能力は、決して特殊なものでは
なく、その時期が来れば、小生のような凡人であっても、普通に
持つことになる
とも言っています。 

 そして、人類がエーテル界のキリストの姿を知覚できるよう
になること
、これこそが『キリストの再来』の本当の意味だとシ
ュタイナーは言うのです。

 次回第166夜はこの辺りをもう少し掘り下げて見てゆこう
と思います。

( 追伸 )

 中曽根君、君のトンデモ無い時代も
この辺りで終わりにして欲しいね。

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