トンデモ話は奥で繋がる(162) 24.6.17

トンデモ話は奥で繋がる 「第162夜」
-弟子のクッテネルがお送りします。

≪復活と再臨 ③≫
 
 ★ 肉体は《鏡》

 しかしそもそも、我々は《自我》さえあれば、死後も個々の意識を保つ
ことが出来るのですから、キリストは、それを直接理想の状態に導く
法をとってもよいのではないかという疑問もわきます。
 
 何故、我々は転生の度に消え去ってしまう《肉体》を、時間をかけてコ
ツコツと変性
させなければならないのでしょうか。高橋氏の解説の続きは、
まさにそんな疑問から始まります。

 「 例えば、仏教の考え方では、人体にこだわること自体、意
  味がありません。

   むしろそういう執着から離れて、人体などいくら滅んでも構
  わない、自分の関心はそんな所には無いと思った方が、もっ
  と人生の本質を見ることが出来ると教えます。
  (…中略…)

   大切なのは魂であり、人体のことなどはどうでもよいと言う
  のであれば、人体が復活しようがしまいが、大して意味の無
  いこと
になります。
 ……………………………………………………………………………
 
   シュタイナーがキリスト教の本質を復活論の中に見て、パ
  ウロ的なキリスト教を大切にしようとしたのは、人体の存在が
  本当に重要
だということを知っていたからです。
 (…中略…)

   もちろん人間の人格にとって本当に大事なのは、人体では
  無く、人体の中の自我です。けれどもその自我は、肉体がな
  いと発達しません

 (…中略…)

   その場合の人体とは、まず第一に《鏡》の機能を持つ道具
  
のことです。人体は《鏡》であるからこそ、自我にとって重要
  なのです。

   認識の鏡であるためには、人体は調和的に発達していなけ
  ればいけません

   シュタイナーの言う鏡とは、次のようなことです。

   私達が廊下を歩いているとします。真っ暗闇の中でです。
  歩いているという実感はあるのですが、…正面にある《鏡》の
  前まで来た時も、自分の姿はまだ映りません。

   しかし、そこに《照明》が当たり、自分の姿が映し出されると、
  その瞬間、眼の前の《鏡》に自分の姿が現れます。自分がこ
  こに居る事が、《鏡》を通じて分かる
のです。

   シュタイナーは、人体とはそのような鏡だと言うのです。…
  鏡が歪んでいたり、壊れていたりしたら、その前に立った私
  達は、自分を正しく見ることができません

   しかし、鏡が無くても、私はそこに存在しています。そうい
  う鏡が人体なのです。
   そして《照明》とは《意識の働き》のことです。
 (…中略…)

   《鏡》が眼の前のあるからこそ、自分が見えるのですけれ
  ども、《鏡》が壊れようが無くなろうが、自分は居るのです。
  ただ映し出されていないだけなのです。
 (…中略…)

   人間の自我は、肉体という鏡を通さないと、自分を見る事
  ができませんから、肉体は自我にとっては、自分を見せてく
  れる鏡
の存在として、何物にも代えがたい大切な道具なの
  です。

   自我にとって、その道具と自分の関係はあまりにも深く、
  一体感を持って体験されるので、

   道具である肉体が消えてしまったら、自分の意識も消え
  てしまい、いくら自分が存在し続けても意味が無いと思えた
  のです。」
   
  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーコレクション5(イエスを語る)』
  pp408-410《筑摩書房(高橋巌 解説)》より抜粋転載)


 つまり肉体という《鏡》がなければ、自我は、五感が創りだす《現世》と
いう特殊な空間での対処方法
を無くしていまい、従ってキリストから送
られた3つの心を実践する機会を持つことが出来ないのです。

 それはすなわち、《光のかけら》の浄化が進まないことを意味します。

 さらに、その《肉体》も出来る限り《最良の状態》に近づけてゆかなけ
ればなりません。

 鏡である肉体が歪んだ状態、例えば利己的な欲望の光ばかりに反応
して自らを移す《鏡》
になってしまえば、その一方でキリストの3つの心を
実践する機会は減り、細胞から《霊の体》への創り変えは進みません
 
 ★ ファントムを歪ますもの

 前夜でお話ししたように、肉体という《鏡》の理想の設計図こそがファン
トム
です。しかし現代では、そのフォルムが次第に崩れて、どうしようもない
ところにまで来ているとされています。

 それでは《我々の自我はどのように働くべきなのか》ということについ
て、高橋氏は、自我の有り様を《ひたすら見つめるものに徹する》ことで
カルマを解消することであると述べています。

 カルマの働きとは、人間関係の中で、自分でもわからないうちに発生する、
《これがしたい、したくない》《これは好きだ、嫌いだ》《あの人が恋しい、
憎い》という想いの集合体
です。

 これは第133夜で述べたとおり、アストラル体の働きによるものです。
そして、肉体は実際の体験を《体感》し、エーテル体はその体験を《思
い出させて体験させる》
ことで、《働きかける側》として作用しています。

 一方我々は、前世でのカルマを解消するために転生しており、《自我》は
本来それを体験するための《主体》
です。たとえその体験が辛いもので
あっても、ひたすら《受容する側》にたつべき役割を負っています。

 ところが、我々の日常の自我は、それらの体験、記憶、カルマ的状況に
巻き込まれることで、しばしば自らの意思で変えていこうという、《働き
かける側》に立ってしまいます


 そのような場合、自己に有利な局面を見出そうとしがちになり、自ら
欲望の奉仕者になり、限りなく権威的に、限りなく利己的に、限りなく
嫉妬心を燃やすことになるわけです。

 高橋氏はこれに続く解説で、我々が睡眠状態にある間に、このような
自我の働きの結果が、
決定的な差となって、我々のファントムに跳ね
返ってくる
と説明しています。

 「 覚醒時の自我は、この世を生きるために、ひたすら見る者
  の立場に徹する
ことが出来れば、

   自己意識的な自我を確立し、自らの故郷である霊界の原
  則
に従って、真善美の観点を保ち続けることができるのです
  が、

   生活の誘惑に負けて、観察者に留まることを止め、日常生
  活における行為の主体になってしまいますと

   自分をアストラル体と同じようなものにしてしまい、アストラ
  ル体の奉仕者の役割を演じることに終始してしまうのです。 

   これに対して、睡眠時の自我は、覚醒時に観察した自らの
  アストラル体、エーテル体、肉体の行為の印象を、毎夜肉体
  に刻印づける
という役割を負っています。

   ですから、その印象が覚醒時に霊的な観点に立っていたこ
  との結果であったならば、毎夜ファントムに創造的な力を送
  り込むことができるのですが、

   そうでない場合は、自分が巻き込まれてしまったカルマや
  記憶や現実の、いやらしい感情形態や思考形態を刻印づけ
  る
のです。

   その結果、ファントムは、だんだん醜い、歪んだ、はかな
  い、もろいものに変えられていく
のです。
   これは、我々にとっては、非常に深刻な問題です。

   何か一つの体験を持つ度に、自我がじっとそれを見つめ、
  そして、夜眠っている時に、寝ている自分の肉体に、その
  印象を刻印づける
と言うのですから。」

  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーコレクション5(イエスを語る)』
 pp408-410《筑摩書房(高橋巌 解説)》より抜粋転載)


 小生を含め、多くの人にとって《他人より恵まれた生活》を目指し、
次々と利己的な物質を生み出している現代
にあっては、ファントム
を歪ませない生き方
をすることは、相当難しいことでしょう。

 そして、その《いやらしい感情》が湧き起こる度、顔や肢体に刻ま
れてゆく
と考えると、キリストが我々に手本として示した、肉体の浄化
など《遥か遠くの夢》
の話に思えてきます。

 しかし、我々はそのために転生を繰り返しているのです。例え亀の
ような歩みしかできないとしても、毎日少しずつ完成に近づけてゆくより
他ありません。
 
 そのためには、第156夜でお話ししたように、自分の行動が、自分
でもそれと気付かぬうちに利己的になっていないかを
、常に反省し
ながら生きてゆくしかなさそうです。

 ★ シュタイナーの宇宙観

 以上がシュタイナーの説く、我々の復活の《科学的》な解説です。

 恐らく、話がここに至るに連れ、彼を理解しようとする解説者の多くが、
《何と血迷ったことを言うのか》という想いで彼から離れていったもの
と思われます。

 正直に言って、第147夜以降のシュタイナーの言葉を、何の前知識
なしにスンナリ理解できるという方は、シュタイナーの生まれ変わりか、
よほどの変人ではないかと思います。

 この書の解説者である高橋氏も、その想いを抱くことを当然のこと
とした上で、その『あとがき』を、以下のような書き出しで締めくくっていま
す。

 「 本書で展開される壮大な宇宙観、人間観は、途方も無い
  作り話
のようにも読み取ることができるが、

   今我々が限られた何十年かのために生まれて来たことの
  意味
、我々が《人間である》ということの意味を改めて思
  い巡らせてみると、

   本書のどの頁からも、生々しい現実の息吹が感じられ無
  くもない。
 (…中略…)

   本書の内容は、
  《 それを真実として受け容れることが出来ることができ
   るかどうか》

   ということよりも、
  《 それをイメージとして自分の中に再現することが出来
   るかどうか》

  を、読者に問いかけている。

   このイメージには不思議な力があって、一度作られたそ
  のイメージは、一種の《浄福感》のような余韻を、読者の
  心に残してくれる。

   ここで、そのイメージを大雑把にまとめてみると、

   (1)人類は大宇宙ともども進化を遂げていく

   (2)人間個性の数は初めから限られており、無限に生
     み出されるものでは無いので、この人類の進化の過
     程には、同一の個性が繰り返して参加している

   (3)その進化には人間だけでは無く、人間よりも高次
     の存在たちも関わり続けている

   (4)人間個性の秘密には、太陽と地球との宇宙的な関
     係が含まれている

  ということである。
   その、太陽の霊的=生命的な働きを代表するものを、シ
  ュタイナーは《キリスト》と呼んだ。」

  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーコレクション5(イエスを語る)』
pp415-416《筑摩書房(高橋巌 あとがき)》より抜粋転載)


 第160夜でお話ししたように、シュタイナーは、聖書に書かれたキリスト
秘跡の数々を《真実》では無く《事実》として捉える必要性を強調し
ました。

 例えればそれは、空海が最澄に伝授を拒んだ《密教》のようなもので、
頭の中で理論的に考えるものでは無く、そのとおりイメージできるか
どうかに関わるものかも知れません。

 イメージなどと言うと、一般には単なる空想のように捉えられがちです
が、今までお話ししてきたように、我々の《思考》そのものも、霊的には
生きた存在だ
とすればイメージすること自体が大切だとも言えます。

 そのイメージする力が強ければ強いほど、我々はその通りの浄化の
過程を着実に進むことができるのです。逆に《そんな馬鹿なこと》と思っ
てしまえば
、それはその通りの効果しか得られないのです。

 さて、シュタイナーは、未来のもうひとつの秘跡である、完成された《見
えない肉体》を持ったキリスト
が、どのような形で再度我々の前に現れ
のかについても言及しています。

 次回第163夜からは、その《再臨》についての話です。

( 追伸 )

 中曽根君、君はトンデモないものを
イメージして来たようだね。

目次のペーシへはこちらから
関連記事


 にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ

名古屋市内にてイベント、ワークを開催中 くわしくは-こもれびやま-↓にて 

ブログランキング参加してます。クリックおねがいします

こもれびやま-NEW-  ★ こもれびやま
スピリチュアルな記事は↓のブログに移りました

オリオン出航

こもれびやま-NEW-私のスピリチュアルエクササイズ、お茶会イベントのホームページです。-こもれびやま-はホームページのイベント詳細などを随時掲載しております。よろしかったら、ご覧ください。
着物、キッチンリフォームなどの記事は引き続きこちらで書いております。
line
line

comment

管理者にだけ表示を許可する

line
line

FC2Ad

line
プロフィール
名古屋でスピリチュアルなイベントを行っている-こもれびやま- を主宰してます。瞑想会、ミディアムシップワークなどスピワークをやっています。

るんるうん

Author:るんるうん
またの名はクマネルです。ふしぎなことが好きです。着物も好きです。

たまに、魚を捌きます。猫におしっこをかけられたこともありますし、珍しい体験もあります。

たまに-クッテネル-が記事を書きます。そちらもよろしく。

いつのまにか歳をとりました。

☆★☆管理画面★☆★

スピリチュアルなイベントをやっています
興味のある方は↓クリック

こもれびやま

オリオン出航

☆★☆

line
十二か月の着物
手持ちの着物を月ごとに替えて表示してみました。2015年1月
縮縮きものあわせIMG_1116  蕪柄の小紋と、金の傘の柄の帯 冬の野菜-かぶら-は、ほっこりとした暖かさを感じます。帯の地色は新春の華やぎを...
line
カテゴリ
line
最新コメント
line
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
心と身体
317位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
スピリチュアル
60位
アクセスランキングを見る>>
line
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
line
リンク
line
RSS登録er
line
月別アーカイブ
line
ブログ翻訳
powered by 3ET
powered by 電脳PC生活
line
メールフォーム
メールはこちらまで

名前:
メール:
件名:
本文:

line
検索BOX・タグ一覧
サイト内検索

全記事一覧,全タグ一覧へ

line
クマネルおすすめコーナー
line
検索フォーム
line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
RSSリンクの表示
line
QRコード
以下のHPもありますが、休止中です。

星読の譜

QR
line
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

line
最新トラックバック
line
カテゴリ別タカラキッチンを使ってみて記事一覧
line
sub_line