2012.05.20
ガイガーカウンターで測ったら 24年度(24.5.12)
「ガイガーFUKUSHIMA」の特性
今回は、従来空中線量を計測してきた「RAYDIX AK2011」と
「ガイガーFUKUSHIMA」を同時に作動させて、その特性を調べて
みることにしました。
始めにスペック的な特性を簡単に比較しておきます。
「ガイガーFUKUSHIMA」の場合、β線も測定しますので放射性セシウム
等も検出できます。今回の汚染が高い地域について、野外で直接測る場
合は有用性が高く、「RAYDIX AK2011」よりは少し高めの値が出ると
思われます。
ただし、今回は車を走らせての測定で、β線は車体を抜けて入り込めな
いですから、「RAYDIX AK2011」とそれ程条件は変わらないと思われま
す。
逆に、「RAYDIX AK2011」はX線も測定しますので、近くにX線源が
あれば高くなりますが、一般には医療現場等、「放射線管理区域」内で
管理していると思われますので、こちらもさほど違いは出ないでしょう。
従って、汚染が高い地域以外は、両者の測定値の差は、ほぼ検出特
性の差になって現れてくると思われます。
ただし、「ガイガーFUKUSHIMA」の場合、
① 原則約1分間・16回計測値の平均値で表示し、
② 以後約1分間毎の平均値の測定後、過去5回との移動平均
を表示します。
③ また、さらに正確な数値を出すために、10分間連続して
計測した平均値を出すこともできます。
まさに、被災地の近くで、生活をする上での危険地域を特定して
ゆくために、じっくりと放射線を測定するのに、大変適しているので
はないかと思います。
ただし、その反面、いったん起動して1分間を超えてしまうと、「RAY
DIX AK2011」のような瞬間的な数値は表示されなくなりますので、
スポットからのすばやく退避行動には不向きです。
また、その地点に特定した数値を計測する場合には、その場所毎
に起動させ、最低1分間そこにとどまって計測する必要がありま
す。
従って、従来このブログで掲載してきたような、車で移動しながらの
連続計測した場合には、
過去約5分前に居た地点から、当該計測地点までの通過
地域についての平均線量
が示されることになります。そのため、厳密には両者の単純な比較
はできません。
ただしこの地方は、まだそれ程放射線量が高くありませんので、
スポット的に高い場所以外は、平均的な値としての比較はできる
かもしれません。
その意味で、参考までに、今回計測した「岩倉~津島市西新田」
までの両者の数値(図は「ガイガーFUKUSHIMA」の数値の変化)を示し
てみました。 (24年5月12日計測)
先程もお話ししたように、「ガイガーFUKUSHIMA」の場合は「過去5分間に通
過した地域の平均線量」ですので、その地点の線量として見るのではなく、
① その地域に近づくにつれて、線量が上がっていくのか下がっていくの
かに注目し、
② 特に急激に上がっている場合は、その少し前の地域が高かった可
能性があると思った方がよいでしょう。
今回の往路の例でいけば「稲沢市役所」から「平金森町」に移動する際
「0.04μsv」上昇しているのと、
「法立」の前後が比較的高い数値が続いている
のが特徴的です。
この付近は「庭木」のための低木の常緑樹を育成する畑となっている場所
ですので、過去に付着したままの葉が、まだそのまま残っている可能性もありま
す。
ちなみに、感度の点では「RAYDIX AK2011」が「0.11μsv」以上の特定の数
値を示す傾向があるのに対して、
「ガイガーFUKUSHIMA」の場合は「0.01μsv」刻みの各数値が表示されます。
( なお、現在までの最低表示値は「0.09μsv」です。)
また、今回の測定で、「ガイガーFUKUSHIMA」の場合、短い距離ごとに測るよ
り、5分以上間隔を開けた方がよいと感じましたので、次回からは、測定する
地点等を工夫して見ようと思います。
今回は、従来空中線量を計測してきた「RAYDIX AK2011」と
「ガイガーFUKUSHIMA」を同時に作動させて、その特性を調べて
みることにしました。
始めにスペック的な特性を簡単に比較しておきます。

「ガイガーFUKUSHIMA」の場合、β線も測定しますので放射性セシウム
等も検出できます。今回の汚染が高い地域について、野外で直接測る場
合は有用性が高く、「RAYDIX AK2011」よりは少し高めの値が出ると
思われます。
ただし、今回は車を走らせての測定で、β線は車体を抜けて入り込めな
いですから、「RAYDIX AK2011」とそれ程条件は変わらないと思われま
す。
逆に、「RAYDIX AK2011」はX線も測定しますので、近くにX線源が
あれば高くなりますが、一般には医療現場等、「放射線管理区域」内で
管理していると思われますので、こちらもさほど違いは出ないでしょう。
従って、汚染が高い地域以外は、両者の測定値の差は、ほぼ検出特
性の差になって現れてくると思われます。
ただし、「ガイガーFUKUSHIMA」の場合、
① 原則約1分間・16回計測値の平均値で表示し、
② 以後約1分間毎の平均値の測定後、過去5回との移動平均
を表示します。
③ また、さらに正確な数値を出すために、10分間連続して
計測した平均値を出すこともできます。
まさに、被災地の近くで、生活をする上での危険地域を特定して
ゆくために、じっくりと放射線を測定するのに、大変適しているので
はないかと思います。
ただし、その反面、いったん起動して1分間を超えてしまうと、「RAY
DIX AK2011」のような瞬間的な数値は表示されなくなりますので、
スポットからのすばやく退避行動には不向きです。
また、その地点に特定した数値を計測する場合には、その場所毎
に起動させ、最低1分間そこにとどまって計測する必要がありま
す。
従って、従来このブログで掲載してきたような、車で移動しながらの
連続計測した場合には、
過去約5分前に居た地点から、当該計測地点までの通過
地域についての平均線量
が示されることになります。そのため、厳密には両者の単純な比較
はできません。
ただしこの地方は、まだそれ程放射線量が高くありませんので、
スポット的に高い場所以外は、平均的な値としての比較はできる
かもしれません。
その意味で、参考までに、今回計測した「岩倉~津島市西新田」
までの両者の数値(図は「ガイガーFUKUSHIMA」の数値の変化)を示し
てみました。 (24年5月12日計測)

先程もお話ししたように、「ガイガーFUKUSHIMA」の場合は「過去5分間に通
過した地域の平均線量」ですので、その地点の線量として見るのではなく、
① その地域に近づくにつれて、線量が上がっていくのか下がっていくの
かに注目し、
② 特に急激に上がっている場合は、その少し前の地域が高かった可
能性があると思った方がよいでしょう。

今回の往路の例でいけば「稲沢市役所」から「平金森町」に移動する際
「0.04μsv」上昇しているのと、
「法立」の前後が比較的高い数値が続いている
のが特徴的です。
この付近は「庭木」のための低木の常緑樹を育成する畑となっている場所
ですので、過去に付着したままの葉が、まだそのまま残っている可能性もありま
す。
ちなみに、感度の点では「RAYDIX AK2011」が「0.11μsv」以上の特定の数
値を示す傾向があるのに対して、
「ガイガーFUKUSHIMA」の場合は「0.01μsv」刻みの各数値が表示されます。
( なお、現在までの最低表示値は「0.09μsv」です。)
また、今回の測定で、「ガイガーFUKUSHIMA」の場合、短い距離ごとに測るよ
り、5分以上間隔を開けた方がよいと感じましたので、次回からは、測定する
地点等を工夫して見ようと思います。
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まとめtyaiました【ガイガーカウンターで測ったら 24年度(24.5.12)】
「ガイガーFUKUSHIMA」の特性 今回は、従来空中線量を計測してきた「RAYDIX AK2011」と 「ガイガーFUKUSHIMA」を同時に作動させて、その特性を調べて みることにしました。 始めにスペック的な特性を簡単に比較しておきます。