トンデモ話は奥で繋がる(154) 24.4.15

トンデモ話は奥で繋がる 「第154夜」
-弟子のクッテネルがお送りします。

≪キリスト衝動 ⑧≫
 
 ★ 荒野の試練

 さて、至高の人間存在に降臨したキリストですが、我々と同じ環境に置かれたた
め、ミクロ・マクロの両コスモスへの自在性を発揮するや否や、たちまち悪しき霊
性からの第一の誘惑が始まります。

 それを示すシュタイナーの導入部の言葉は、そのまま、現在の私達がスピリチュ
アリズム
に傾倒してゆく時に、陥りやすい落とし穴に通ずるものとなっていますの
で、少々長くなりますが、ここに引用しておきます。

 「 キリストは、人間がアストラル体、エーテル体に沈潜してゆく時に
  出会う全ての誘惑
に打ち克ったのです。このことがはっきりと
(福音
  書に)
記されているのです。
 
   その際、全ての利己主義的な傾向が記されていますから、私達
  はいたる所で利己主義の究極のあり方に注意を促されるのです。

   現在の私達が霊的に進歩しようと努力する時に必ず生ずる障害
  は、自分の内面に沈潜することによって《自己愛に耽る》という悪癖
  
です。

   実際―他の誰よりも―まさに霊界へ参入しようと願う人に当ては
  まるのは、自分の人格について語る事を何よりも好み、自分の人格
  を何よりも愛し


   どんな時にも《この愛すべき人格》に眼を向け、その全てを仔細に
  観察しようとすることなのです。

   通常の人ならば、迷わずに目標に向かって生きていくのに、霊的
  な修行を始めると、進歩に向かって努めるだけでは済まなくなりま
  す。

   神智学徒であろうとするだけでも、自分の自我の事ばかり考え始
  めます
。そしてどんな時にも幻想に耽るのです。日常生活において
  は、人生の厳しさが、そんな所に留まらせはしないのですけれども。

   どうしてそうなってしまうのでしょうか。

   何故なら、自分自身の内部から立ち現れてくる衝動に自分の本性
  が衝き動かされる時、どうしたらよいか分らなくなるからです。

   どうしたらよいか分らなくなる程に、自分自身のことがちっとも分っ
  ていない
のです。以前であれば、注意深く生きていたので、外界で
  の経験が、容易に自分を取り戻させてくれました。

   今はもっと不注意になり、もっと自分の中に沈潜しますから、自分
  の中の諸々の感情が表面に現れて来る
のです。
   どうしてなのでしょうか。

   ひたすら《自我》でありたいと願い、外界から全く独立していたいと
  願う
からなのです。…妨害が最高度に大きくなるのは、何にも依存し
  たくないと思う自分の自我性に没頭
する時なのです。

   けれども私達は、自分の自我性に従おうとする時も―全くだらしの
  無い話なのですが―身体が環境から離れられずにいます。誰でも
  物を食べなければ、生きていけないからです。
  (…中略…)

   ですから自我の要求が最高度に高まりますと、次のような願いに
  変化するのです。

   《 環境から独立できたらいいのに。
     今、私を環境に依存させている必要不可欠なものを、
     自分自身の魔力で産み出すことが出来たらいいのに 》
  (…中略…)

   人は誰でもこういう願いを、目立たぬ位に僅かながら、持ってい
  るのに、そのことに気付いていない
のです。

   もちろん、人は外的な習慣に囚われていますから、誰も(このよ
  うな幻想に)耽ったりはしないでしょう。

   しかし人によっては、次のようなことを信じているかも知れませ
  ん。

  
 《 いつか私のアストラル体と自我が、
     思う通りに生きられる所まで達したなら、
     もはや環境世界を必要としなくなるであろう。 》

  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーコレクション5(イエスを語る)』pp199-201  
  《筑摩書房(高橋巌訳)》より抜粋転載)
 

 ★ スピリチュアリズムの自己愛    

 自分自身を環境に依存させているもの―食べ物を、自分自身の魔力で生み
出せる力を得たい
、この誘惑こそ、かの有名な《石をパンに変えてみよ》という
キリストへの第一の誘惑の意味だと、シュタイナーは述べています。

 小生は、ここに書かれた自我への自己愛こそ、一部巷で囁かれる、

  《 アセンションによってこの現世の制約から逃れることができ、
    何物にも縛られない自我が手に入れられる 》

 という謳い文句そのもののような気がします。小生は―極端な一方に偏らない
信条から―
これを真っ向から否定するつもりもありませんが、もし仮にそうなったと
したら、その方達は、この地上で何を目的に生きるのでしょうか

 第八十夜以降でお話しした通り、レムリア人アトランティス人は、それに近
い形で地上での生活を始めました。確かに当初、それは理想に近いものでしたが、
彼等はメリハリのないその生活に、やがて倦怠感をいだいてゆくのです。

 考えてみてください。仮に我々一人ひとりの思っていることが、以心伝心で全
ての人に伝わる世界
に変わったとしても、もし、我々に肉体が存在せず、従っ
てそれを媒体とした、あらゆる喜びも悲しみも伝えられないとしたらどうでし
ょう。

 恐らく、我々の全員が、一斉に《正しい思考》に従って、《喜びの波動》に浸
ことだけになります。それそのものは正しいことなのでしょうが、それだけで永
遠の時間を過
ごすことが、我々に出来るのでしょうか。 

 結局、彼等の倦怠感の行き着いた所は、理想とはかけ離れた、黒魔術を用い
支配欲の渦巻く世界でした。そして、現世のこの《肉体》を持った世界は、そ
反省を基に創られたものだと「ツォルキン」は言っています。

 我々は、一人ひとり違った肉体を持つことで、それぞれの人生を体験すること
ができます。そして《肉体》の様々な制約と苦しみを乗り超えながら生きてゆく
ことを強いられます。

 我々は、肉体という制約があるからこそ、それを維持できなくなった時の苦し
を知り、反対に有り難味も知ります。同時に、そうでない人の悲しみも理解し、
他の人が肉体を維持するために協力する感情が生まれます。

 仮に、生まれつき、現世で何の制約もなく生きていけるようになったとしたら
これらの感情を理解することも出来なくなり、それは逆の意味での制約になっ
てしまうのではないでしょうか。

 無論、全ての人が、その人の本当の辛さや痛みを感じるわけではないでし
ょう。逆に、無理解のまま一方的に傷つける人達も存在します。

 しかし、それ故、たとえ一握りの人達でも、それを限りなく近い形で理解してく
れる人達に出会うこと
が、限りなく価値あることになるのです。そしてそれは、
同じ肉体を持っているからこそ出来ることなのです。 

 従って、イエスは《人は、パンのみに生きるにあらず》と言いました。無論、誘
惑を跳ねのける言葉ですが、さりとて《パンのために生きる》ことを無価値だと
言っているわけでは無い
のです。 

 さて、続きは次回第155夜でお話しします。

( 追伸 )

   中曽根君、君は《放射能をパンに変えてみよ》
と言う魔物だったね。

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