トンデモ話は奥で繋がる(152) 24.4.1

トンデモ話は奥で繋がる 「第152夜」
-弟子のクッテネルがお送りします。

≪キリスト衝動 ⑥≫
 
 ★ ナタン系イエス

 『ルカによる福音書』の示す、ゾロアスターのアストラル体を受け継いできた
ナタン系イエスについて、シュタイナーは、まずこのように記しています。

 「 ナタン系イエスは、豊かな内面生活を育てていきます。少し不器
  用で、外的な智慧や知識を身につけることは下手でしたが、心情は
  限りなく純粋な内面性と愛情の力を持っていました。

   人がまだ地上に受肉せず、まだ神的な生き方をしていた時代から
  流れてくる力が、そのままこのイエスのエーテル体の中に生きてい
  たのです。神的な生き方が、無制限の愛の力となって生きていまし
  た。
  (…中略…)

   人が外的生活を通して身につける内面性を、この少年は初めから
  身につけており、誕生直後から人々に理解できる言葉を語ったので
  す。

   人類の諸世代が、地上で身につけなければならない外的適応力
  について言えば、全く不器用
でしたが、内面性に関しては、限りなく
  偉大
だったのです。」

  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーコレクション5(イエスを語る)』p152  
  《筑摩書房(高橋巌訳)》より抜粋転載)


 つまりナタン系イエスは、最初からゾロアスターの完成したアストラル体
受け継いでいましたから、第146夜でお話ししたように、本来は第三・7年期か
ら育ってくる、客観的な判断能力を持っていたということです。

 その代わり、地上生活については、古代アトランティス的な能力に近いもの
であったため、現世にたいする適用力については、むしろ劣っているように
周りの人々には感じられたということでしょう。

 ★ 2人がひとりに

 こうして同時代に、別々のゾロアスターの体を受け継いだ2人のイエスがこの
世に生を受けました。そしてさらに、この2人のイエスの間に、トンデモない事が
起こります。 シュタイナーの言葉を続けましょう。

 「 かくして、実にすばらしい出来事が生じるのですが、このことを理解
  しなければ、イエス・キリストの偉大な秘儀を把握することは出来ない
  のです。

   ゾロアスターの個性は、『マタイによる福音書』のイエスの肉体とエ
  ーテル体の中で、12歳までの時を過ごしました。

   実際、この個性の場合、風土のせいもあって、現在の私達の14、5
  歳に相当する時期がやや早く生じます。

   12歳までに、ソロモン系の肉体とエーテル体を用いて成し遂げるべ
  きも のは、全て成し遂げられ、

   そして12歳の時、ゾロアスターの個性は『マタイによる福音書』に述
  べられている肉体とエーテル体から離れ去って、『ルカによる福音書』
  のイエスに移った
のです。
  (…中略…)

   ルカが述べている、神殿での12歳のイエスの物語は、次の事を意
  味しています。

   『ルカによる福音書』の少年イエスは、突然両親の前に現れると、両
  親はそれが自分の息子であることに気がつきません。

   彼は全く別の存在になっており、彼の内部にゾロアスターの個性が
  入っていたのです。この個性は、その時までは、ソロモン系イエスの
  肉体とエーテル体の中で成長した
のです
  (…中略…)

   12歳のイエスは、神殿で学者達の間に座り、非常に注目すべき言
  葉を語ります。ナタン系のイエスは、どうしてそうできたのでしょうか。
   何故ならその瞬間に、ゾロアスターの個性が彼の中に《入り込んだ》
  
からです。

   ですから、性格を一変させて学者達の間に座っていた我が子を、両
  親はそれと認めることが出来なかったのです。」

  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーコレクション5(イエスを語る)』pp151-152  
  《筑摩書房(高橋巌訳)》より抜粋転載)


 まさに《合体ヒーローの世界?》です。或いは宇宙人を扱った超常現象では《ウ
ォーク・イン》
と呼ばれている現象に近いでしょう。さすがに聴講者の理解の範囲を
超えると思ったのか、シュタイナー自身も、このように付け加えています。

 「 今日の唯物論的な考え方では信じ難い事でしょうけれども、人生には
  このような事があるのです。
   個性が、或る身体から別の身体へと移行するのです。

   ゾロアスターの個性もまた、それまでの身体を離れ、特にアストラル
  体と自我の担い手を用意した『ルカによる福音書』のイエスの中へ移っ
  たのです。」
 
  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーコレクション5(イエスを語る)』p152  
  《筑摩書房(高橋巌訳)》より抜粋転載)


 我々は《1個の肉体という単位》でしか人間を捉えていません。従って、例えその
時代に実在した人々が、それを超越した事実を目撃したとしても、後世に語り継が
れる歴史は、その《常識》に照らしたものとなってしまいます。

 しかし《常識》とは、我々が《通常の意識》で受け止めることのできる事象の集ま
りに過ぎません。それどころか、他の方法で現実の現象と解っていることでさえ、我々
視覚や聴覚では、受け取ることの出来る範囲は限られているのです。

 これまでに述べてきたように、我々を構成している4つの体のうち、肉体を除いては、
それぞれ単独で存在することが出来ます。そうであるならば、それぞれがある肉体
から別の肉体へと移ることにも、何の支障もないわけです。

 ★ 太陽智

 ところで、ゾロアスターの個性の移った後の『マタイによる福音書』のイエスのそ
の後
については、シュタイナーは次のように解説しています。

 「 個性が去って、肉体とエーテル体とアストラル体だけが後に残った人
  
も、一定期間は生き続けることができます。しかし、ソロモン系イエスの、
  後に残された3つの身体は、やがて衰弱し、死を迎えました。

   『マタイによる福音書』冒頭の数章に出てくるイエスは、12歳で死んだ
  のです
。こうして初めは1人のイエスがいたのですが、12歳の時に2人
  が1人になったのです。
  (…中略…)

   ゾロアスターは、後にキリストと呼ばれるあの本性を受容するために、
  肉体、エーテル体、アストラル体という3つの身体を、一定の高みにおい
  て、供犠に捧げることができるまでに成長させたのです。」

  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーコレクション5(イエスを語る)』pp156-157  
  《筑摩書房(高橋巌訳)》より抜粋転載)


 なんと、『自我』を失った方のイエスも、その後もしばらくは生きていたのです。し
かし、その状態は、第138夜でお話ししたように『自我』を持たない『動物』と同じ
ような状態
だったでしょう。
 まさにその使命のみを持って生まれた存在と言えます。

 一方、ナタン系イエスの方へ移ったゾロアスターの『自我』は、30歳になるまで育
った後
、今度は完成した自らの肉体を、キリストに捧げることになります。
 そして、その瞬間こそが『ヨハネの洗礼』であったとシュタイナーは言います。

 「 ヨハネの洗礼の瞬間に、キリストの本性がゾロアスターの準備した体
  の中に入ります。肉体、エーテル体、アストラル体という3つの体がキリ
  ストの本質に浸透された
ことで、この3つの体が再生するのです。

   ヨハネの洗礼は、ゾロアスターに育てられた体の再生なのです。これ
  が地上におけるキリストの誕生です。今やキリストは、人体の中に、3つ
  の体の中に生きます。

   特別に用意された人体の中にです。その人体は、たとえもっと不完全
  な体であるにしても、他の人々も持っている体と同じ種類の人体なので
  す。

   地上に生きうる至高の個性であるキリストは、今、人体の中で生き、そ
  して秘儀の完全な規範を、すなわち肉体とエーテル体への下降と、マク
  ロコスモスへの上昇という、秘儀の2つの側面の究極の型を人々に示す
  
のです。」

  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーコレクション5(イエスを語る)』pp174-175 
  《筑摩書房(高橋巌訳)》より抜粋転載)


 この時、キリストの秘儀の準備が整ったわけです。ところでこのキリストの本性
はどのような存在なのでしょうか。これについてシュタイナーは、別の箇所で次のよう
に述べています。

 「 ナタン系イエスの中には、地上との関係では無く、天上との関係が現れ
  ています。『ルカによる福音書』は、イエスのアストラル体と自我を貫いて
  働いている、神霊的本性
のことを記しています。」

  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーコレクション5(イエスを語る)』pp142-143  
  《筑摩書房(高橋巌訳)》より抜粋転載)


 恐らく、何の前知識も無くこの部分だけを読んでみても、ごく《常識的》な感覚の持ち
主には、幾多の聖人的伝記の常として、イエスの神聖さを抽象的な言葉で表現し
ている
と受け取るにとどまることと思います。

 しかし、オカルティストであるシュタイナーがこのように述べる時には、まさに文字通
りの意味
を指しています。それは、《2人のイエスがいた》という驚きさえブッ飛んでしま
う程のトンデモ話なのです。

 先に第149夜で、ゾロアスターが《アフラ・マズダーの本性が、後にキリストとな
って地上に降臨する
》ことを、人々に示したと述べました。その本性こそ、ナタン系イ
エスの中に降り立って、彼のアストラル体と自我に働きかけていた、ということなの
です。

 つまり、ナタン系イエスもただの受容体であって《キリスト自身》では無く、キリ
ストとはあくまでも《神霊的本性》そのものを指すものであるということなのです。
 無論、この世を去った『マタイによる福音書』のイエスもまた、キリストそのもの
では無い
のです。

 それではこの《神霊的本性》とは何なのか。シュタイナーの説く所によれば、それは
ゾロアスターが《太陽智=太陽の背後に存在する叡智》と呼んだ存在であると言い
ます。彼はゾロアスターが弟子達に伝えた教えのエッセンスを、こう述べています。

 「 太陽を見るがよい。熱と光の恵みが大地に送られてくるのがわかるであ
  ろう。しかし、おまえ達が高次の器官を発達させ、霊的な知覚を持つこと
  ができれば、目に見える太陽の背後にまします太陽の本性を知ることが
  できよう。

   その時には更に、音響の作用を知覚し、音響の作用の中に生命の意味
  を知覚するであろう。」

  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーコレクション5(イエスを語る)』p76  
  《筑摩書房(高橋巌訳)》より抜粋転載)


 《キリストは太陽だった。》などと言うことは、各方面のキリスト教研究者からのバッ
シングは元より、一般大衆や、彼を理解しようとする者からさえ、変人としてそっぽを向
かれる見解だと思います。

 しかし、今日のスピリチュアリズム的な見解を総合的に考えてみると、これがキリスト
の本性であるという可能性も、あながち信憑性の低いことではないように思われます。  
 次回第153夜はその辺りについてお話しします。
( 追伸 )

 中曽根君、君の場合は
プルト君の背後に存在する黒幕だ。

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キリスト衝動について

キリスト衝動を発動させて、一度は顔がイエスに似てきていたのですが、その後、自我が肥大化して、利己的深淵に堕ちてしまいました。そのせいで、顔が普通の顔になってしまったのですが、もう一度キリスト衝動を受け入れることは可能なのでしょうか?!もう手遅れでしょうか?
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るんるうん

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