2012.01.09
ガイガーカウンターで測ったら 東名編④
1月6日のブログでお知らせしましたとおり、新年早々「冷温停止」のウソをさらけ出
すように福島及び関東方面で、2・3日の二日間で、前年4月ひと月間の放射性物質量
に匹敵するセシウムが降下したとのことです。
本年は、日本人の作成した初めての機器である「ガイガーFUKUSHIMA」が手に入っ
てから、改めて数値を計測するつもりでしたが、この事態を危惧する各方面から、各地
の空中放射線量を報告していただくよう呼びかけが行われていますので、及ばずなが
ら私も早速、東名高速の放射線量を計測してみました。
(当ブログでお話ししてきたように、素人測定の上、計器の信頼性にも若干不安がある
のですが、少なくとも相対的な比較にはなるのではないかと思い、尾張地方の各地点の
空中放射線量を掲載してきております。)
さて、今回の計測値は以下のとおりでした。成人式の関係で、豊川方面や伊勢湾岸道
の混雑が予想されたため、上りについてはかなり早朝にスタートしています。
上りについては、小牧JCTから庄内川の辺りまで、0.18μSVの数値が続きました。
その後、名古屋ICから豊田ICにかけては、車の量も少ないせいか、比較的低い数
値となりました。
特に、今までは数値が高く出がちであった、日進~東郷間の林間部についても、
木の葉がすっかり落ちたせいか、放射線量はほとんど上がりませんでした。
一方、この日は予想通り「伊勢湾岸道」から「豊川稲荷」方面へ入ってくる車で、早
朝ながらかなりの車が走っていましたが、幸いこの区間の3車線化工事がかなり進
んでいるため、渋滞はありませんでした。
しかし、やはり車の量によるものか、放射線量はしばしば0.18μSVを超えています。
下りについては、既に「伊勢湾岸道」には渋滞情報が出ており、昼の早い時間帯に
も関わらず岡崎から東郷までは車の量は多めです。豊田を過ぎると車量は減りまし
たが、上りに比べ ると 放射線量はやや高めとなっています。
さて、今回の数値を、比較的普通の条件であった前回(23年8月2日)と比べたグラ
フが下の図です。
「美合PA」及び「日進JCT」付近を除くと、各地点とも同じかやや高めになっています。
(ただし、前回については上りには雨がパラついていました。)各地点の平均値を合計し
たものの総平均値では、今回の方が0.05μSV高くなっています。
ただし、この上昇分が今回の大量放出の影響かどうかは微妙なところで、むしろ、年始
で各地方から訪れる車が運んで来たための上昇分の可能性の方が強いかも知れません。
いずれにせよ、事故後の放射性物質を吸着した草木が枯れた今、初期の放射性汚染
が比較的少ないこの地方にとっては、他地域からの車が、放射性物質の最大の「運び
手」となっている疑いはかなり高いと言えます。
この上さらに放射性物質の残留が疑わしい「瓦礫」を各地方に振り分けるのは、日本国
土にとっては自殺行為です。感傷的な「痛みの分かち合い」的論調に乗せられてはいけ
ません。今必要なことは、我々の次の世代のため、居住可能な地域を出来る限り広く保
つことなのです。
目次のページはこちらから
すように福島及び関東方面で、2・3日の二日間で、前年4月ひと月間の放射性物質量
に匹敵するセシウムが降下したとのことです。
本年は、日本人の作成した初めての機器である「ガイガーFUKUSHIMA」が手に入っ
てから、改めて数値を計測するつもりでしたが、この事態を危惧する各方面から、各地
の空中放射線量を報告していただくよう呼びかけが行われていますので、及ばずなが
ら私も早速、東名高速の放射線量を計測してみました。
(当ブログでお話ししてきたように、素人測定の上、計器の信頼性にも若干不安がある
のですが、少なくとも相対的な比較にはなるのではないかと思い、尾張地方の各地点の
空中放射線量を掲載してきております。)
さて、今回の計測値は以下のとおりでした。成人式の関係で、豊川方面や伊勢湾岸道
の混雑が予想されたため、上りについてはかなり早朝にスタートしています。

上りについては、小牧JCTから庄内川の辺りまで、0.18μSVの数値が続きました。
その後、名古屋ICから豊田ICにかけては、車の量も少ないせいか、比較的低い数
値となりました。
特に、今までは数値が高く出がちであった、日進~東郷間の林間部についても、
木の葉がすっかり落ちたせいか、放射線量はほとんど上がりませんでした。
一方、この日は予想通り「伊勢湾岸道」から「豊川稲荷」方面へ入ってくる車で、早
朝ながらかなりの車が走っていましたが、幸いこの区間の3車線化工事がかなり進
んでいるため、渋滞はありませんでした。
しかし、やはり車の量によるものか、放射線量はしばしば0.18μSVを超えています。
下りについては、既に「伊勢湾岸道」には渋滞情報が出ており、昼の早い時間帯に
も関わらず岡崎から東郷までは車の量は多めです。豊田を過ぎると車量は減りまし
たが、上りに比べ ると 放射線量はやや高めとなっています。
さて、今回の数値を、比較的普通の条件であった前回(23年8月2日)と比べたグラ
フが下の図です。

「美合PA」及び「日進JCT」付近を除くと、各地点とも同じかやや高めになっています。
(ただし、前回については上りには雨がパラついていました。)各地点の平均値を合計し
たものの総平均値では、今回の方が0.05μSV高くなっています。
ただし、この上昇分が今回の大量放出の影響かどうかは微妙なところで、むしろ、年始
で各地方から訪れる車が運んで来たための上昇分の可能性の方が強いかも知れません。
いずれにせよ、事故後の放射性物質を吸着した草木が枯れた今、初期の放射性汚染
が比較的少ないこの地方にとっては、他地域からの車が、放射性物質の最大の「運び
手」となっている疑いはかなり高いと言えます。
この上さらに放射性物質の残留が疑わしい「瓦礫」を各地方に振り分けるのは、日本国
土にとっては自殺行為です。感傷的な「痛みの分かち合い」的論調に乗せられてはいけ
ません。今必要なことは、我々の次の世代のため、居住可能な地域を出来る限り広く保
つことなのです。
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