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トンデモ話は奥で繋がる(140) 24.1.8

トンデモ話は奥で繋がる 「第140夜」
-弟子のクッテネルがお送りします。

≪輪廻転生 ⑩≫
 
 ★ 浄福と孤独

 私達は、霊界において《創造する意志》を使って《霊的環境》を明るく照ら
し出す時、言い様もない至福感―宗教上『浄福』と呼ばれている感覚ーを体
験すると言います。

 「 こうして死者の魂は、創造的な力を目覚めさせる度合に応じ
  て、霊的環境をより明るく照らし出します。…創造的な力を自
      分の中に感じ取ること、自分の光を投げかけて、見えるように
  した世界へ参入することは、浄福としか言いようの無い感覚体
  験なのです。」 

  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーの死者の書』p61  
    《ちくま文芸文庫(高橋巌訳)》より抜粋転載)


 それ程の至福体験であるならば、いつまでも体験していたいものです。しか
し、シュタイナーによれば、この状態は、そうでない時期と交互に現れるよう
なのです。彼の説明を続けます。

 「 魂は、いつでも自分の霊的な照明力、創造力を環境に向け
  て放射し、それによって周囲の神霊達を体験できるようにする
  のではありません。

   この状態は、照明力が放射できないように感じられる状態と
  交替する
のです。この状態の時の魂は内的に鈍くなり、もは
  や光を放射できず、その全存在を内に向け、全く孤独な生活
  
を体験します。

   ですから、ちょうど日常生活において、眠りと目覚めが交替
  するように、死後の魂は、外界へ流れ出る生活と、内的な孤
  独の生活
を交互に繰り返すのです。

   内的に孤独な時の魂は、予め拡がりの状態で体験して来た
  ことの全てを内に取り込んでいますが、しかし今の自分が孤
  独であることを知っています。

   ―その時の魂は、意識を失っているのではなく、むしろ高め
  られた意識を体験
しているのですが、

  《 霊界が外に存在しているのに、私は一人だ。私が体験する
   全ては、心の内側だけで体験されている。》
  と感じているのです。
  (…中略…)

   ただこの《内的体験》を通してのみ、内なる証明力が再び強
  まるのです
。」

  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーの死者の書』p62  
  《ちくま文芸文庫(高橋巌訳)》より抜粋転載)


 この辺りの状況は、シュタイナーの言葉から想像するしかありませんが、小
生には、秋の虫が力の続く限り鳴いた後、しばらく闇の中に沈黙し、また次の
力を蓄えて鳴き始めるようなイメージに思えてきます。

 ★ 孤独の極みへ

 しかし、こうした状況もずっと続くわけではありません。やがて我々の魂は、
シュタイナーが死から新しい誕生までの霊的存在の真夜中と呼ぶ時期
へと近づいてゆきます。

 「 死から新しい誕生まで行き続ける魂はやがて、次第に自分
  の照明力が衰えてゆくのを感じるようになり、そして内的な孤
  独感が益々強まります。

   そうすると人間は内的に宇宙を体験するようになります。魂
  の内部に《全て》が入ってしまったのを知った魂は、いい知れ
  ぬ恐怖感に襲われます。」

  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーの死者の書』p63  
  《ちくま文芸文庫(高橋巌訳)》より抜粋転載)

 また、同書の終わりの部分では、このとき我々が受け取る感覚を次のように
表現しています。

 「 私達は次のように感じます。

  《 お前は今、お前の魂の証明力を次第に失っていく。周囲を
   霊的な意味で益々暗くしていかなければならない。

    お前はそうすることによって、霊的本性たちを見る機会を
   益々失い、益々孤独になっていく。

    お前は自分の魂の内容だけしか持てなくなる。しかし、外
   の存在を照明できなくなればなるほど、魂は豊かになってい
   く
。》

   (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーの死者の書』
   pp189-190《ちくま文芸文庫(高橋巌訳)》より抜粋転載)


 一見我々は、今まで力強く光り輝いていた《霊性》を次第に失い、闇の世界
の中に埋もれてしまうような状況
に感じてしまいますが、シュタイナーは最
後に《魂は豊かになっていく》と言っています。

 それを説明するように、こう続けられます。

 「 霊的孤独とは、もはや社会的な体験をせずに、霊的な暗闇
  の中で、これまで体験してきたものを思い出している、というの
  では無く、どの瞬間にも生き生きと思い出を作り出さなくてはな
  らない
状態なのです。

   それは、《絶えざる内的創造活動の時期》であるとも言えます。
   しかし、その時の私達は、外界があるのに、自分だけに関わり、
  ひたすら孤独な創造作業をしていかなければならない、というこ
  とを自覚しているのです。」
  
  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーの死者の書』
  p190《ちくま文芸文庫(高橋巌訳)》より抜粋転載)
 

 つまり、今まで自分の外界に向けて霊的環境を感じ取ることに使ってきた
《創造する意志》を、自分自身の内側に向けて自分自身の魂の世界を創
ってゆく
くために使用するべき時を迎えた、と魂が自覚してゆくのです。

 しかし、それは霊的環境を照らし出す『浄福感』とは全く逆の、いい知れぬ
『孤独感』を伴う作業であり、決して楽しい作業では無いようです。一体何故
そんな選択をするのでしょうか。

 ★ 至高存在の孤独

 一般に、多くのスピリチュアリズムでは、『最も高次の存在』については、
全知全能の唯一の至高存在』として説明されています。そして我々も実は
彼の存在の一部でしかないとされています。

 しかし、《至高存在》は唯一の存在であるため、自分自身が何者であるか、
言い換えれば、自分以外の他の存在があるとすれば、自分自身をどのよう
に感じるのか
を知ることができません。

 そこで《至高存在》は、自分自身から個々に切り離された《分身》を生じさせ、
それに個々の《意識を持たせ、彼等の体験を通じて、自分自身のさまざま
な側面を知ろうとして、我々を産み出したのだと説明されています。

 しかし小生は、明確には説明されていない、もう一つの動機が加わっている
ように感じています。それは、《魂》が《自分自身の魂の世界》を創り出している
時のいい知れぬ《孤独感》と同質のもののような気がするのです。

 全知全能で唯一の存在であるが故に、《至高存在》には理不尽な対立や葛
藤は生じません
。しかし同時に、他の存在を愛したり愛されたりする喜び
を感じることもできません。

 手塚治虫氏は火の鳥宇宙篇で、不死の生命を得た主人公「山之辺マ
サト」
を登場させます。彼は、宇宙の全生命が死滅した後も、悠久の時の中を
全く一人で存在し続け、ひたすら他の生命の誕生を待ち焦れる日々を過ごしま
す。
 
 意識を持つ存在にとって、恐らくこれ以上の《孤独感》は無いでしょう。
《至高存在》にはこれと同じ『孤独感』があり、何とかその感覚から逃れる方
法を模索
しているのではないでしょうか。

 それが、自分の一部でありながら、自分を《他の存在》だと思い込む存在
創り出して、彼等に自由な喜怒哀楽の体験をさせ、その体験を持ち帰らせて自
分のこととして感じることこそ本当の目的ではないかと、小生は思います。

 《霊界》にいる時の私達は、まさに《至高存在》の意識に限りなく近づいていくよ
うです。恐らく《本当は自分は唯一の存在》であることも認識しているのでは
無いでしょうか。

 この時、《至高存在》の感じる《孤独感》も共有しているとすると、次にはその
感覚から逃れる方向へと向かうはずです。それが個別の意識を持つ世界―転
生への道
を選ばせるのではないでしょうか。

 無論、これは小生の直感に過ぎません。《至高存在》はそんな《孤独感》など
全く超越した存在
なのかも知れません。また、仏教の菩薩道も、最近のアセ
ンションの提唱者
も、そのような輪廻転生から解脱すべしと言います。

 しかし、少なくとも小生のような凡人は、そのような《孤独感》の状態に置かれた
まま、永遠の時を過ごす覚悟は到底できておらず、また転生への道を選んでし
まう
ような気がします。

 仮に全ての《個我》が覚醒してしまえば、全意識は一つになり、自分の他には
何も存在しない《孤独感》を一様に感じることになるでしょう。しかし、その覚悟が出
来ていない《個我》、(そしてもしかしたら至高存在自身)がある限り、輪廻転生は
永遠に続いてゆくのではないかと小生は思います。
      
 さて、次回第141夜は、いよいよ転生への転換点へと入ってゆきます。

( 追伸 )

 
中曽根君、君はプルト君さえいれば孤独ではない
のかね。


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プロフィール

工芸美術をやっています。2017年からスペイン語の試験を受けています。が、ドンキホーテはいまだに完読できていません。握力は小学生よりない力なし。ひっそりとこのシャバの片隅でモーニングを食べている凡人です。

るんるうん

Author:るんるうん
またの名はクマネルです。ふしぎなことが好きです。着物も好きです。

たまに、魚を捌きます。猫におしっこをかけられたこともありますし、珍しい体験もあります。

たまに-クッテネル-が記事を書きます。そちらもよろしく。

いつのまにか歳をとりました。

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