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トンデモ話は奥で繋がる(137) 23.12.23

トンデモ話は奥で繋がる 「第137夜」
-弟子のクッテネルがお送りします。

≪輪廻転生 ⑦≫
 
 ★ シュタイナーコレクション

 さて、シュタイナーによれば、我々が浄化の過程で《意志する感情》を得て、
霊界の真の姿を把握すると同時に、もう一つの別の力が、私達の中から現れ
てくると言います。

 それは《意志する感情》よりも遥かに深い魂の層にあって、我々の生命と意
識を生み出す力として働いていた《魂の創造力》で、死とともに解放され、霊
界を照らし出す照明力に変化するといいます。

 ここから本来の霊界での生活が始まるのですが、『シュタイナーの死者の
書』
の第5講(1914年4月ウィーン公開講演)では、その始まりの部分について、
それ程詳しく述べられていません。

 この辺りがシュタイナーの著書、特に講演語録を読んでゆく時の難しさの一
つで、全ての事項に同じウェイトを置いて話している訳ではないので、所々が
消化不良のまま残される感じがあります。

 勢い、また違う著書を探ることになるのですが、必要な部分について述べら
れているものを探すのも、また一苦労です。多くの入門者が、わからないまま
投げ出してしまうのも頷けるところです。 

縮照応する宇宙  幸い(小生特有のシンクロニシティーの成果か)、つい最
近、行き着けの図書館で、筑摩書房『シュタイナーコレ
クション』(
マンガ本サイズ約400頁・全7巻)なる集約本
を発見しました。

 うち、№3中、『感性界、魂界、霊界を巡る輪廻の諸
相』
(1910年3月19日のウィーン講義)に、詳しく説かれ
た(高橋巌訳)ものが ありますので、そちらの内容を織り
交ぜてゆきます。

 ★ 浄化による衝動

 一般のスピリチュアリズムでは、入門者が離れていかないよう(?)霊界の
現象については「そういうものだ」と言うにとどまっていますが、シュタイナー
は、いつも科学的に説明する態度を貫きます。

 もっとも、今日の科学からはかけ離れてはいます。しかし、それは我々が
まだ知らないだけの科学の法則であり、超能力者でなくとも、誰もが等し
く体験できる
ことだと彼は説きます。

 そして、その姿勢の違いが、同じバックボーンをもちながら、一般人にはな
い霊能力をもつ人達の特殊性を重視し始めた『神智学協会』と決別してゆ
く理由のひとつとなったのです。

 それでは、『照応する宇宙』から、前世の遡及体験を終え、本来の自我が
現れた直後の状態
についての、彼の科学的な説明の抜粋から始めてゆき
ます。

 「 人が死後、他人に加えた苦痛を知覚し、その苦痛を追体験
 る時、その苦痛を成長に対する妨害―私がもしこの苦痛を相手
 に与えなかったら、私は今と違っていただろう―
と感じます。
  (…中略…) 

   環境の中で犯した自分の誤謬、虚偽、悪行を前にして、こう
  言わざるを得なくなるのです。

  《こういう行為を犯したことで、私は完成への道を更に進んでい
   くことができなくなってしまった。》

   しかし、こう言う事で死者の魂の中に新しい力が生まれます。
   そして、この浄化期間に、この過ちを償いたいという思いが強
  くなるのです。
  (…中略…) 

   私達が生前行った全ての不正、悪を清算しなければ、という
  強い意志を次の人生において発揮する力が、浄化期間の終わ
  りの私達に授けられるのです。
  (…中略…)

   地上を生きる現在の私達の場合、単なる思考の所産に留ま
  りがちですが、死後のこの一時期には、生前の追体験が強力
  な創造衝動
になるのです。」
  
  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーコレクション』pp326-328  
  《筑摩書房(高橋巌訳)》より抜粋転載)


 この辺りまでは、一般的なスピリチュアリズムでもよく言われていることで
す。生前に犯した幾多の過ちを、自ら感じ取ることで、それを改めたいという衝
動が、転生への道を辿らせるのです。

 ★ 創造力を持った思考内容

 さて、問題はこの《創造衝動》の発現のされ方です。これは我々が現世で考
える、単なる感情とは少々意味合いが変わって来るのだと、シュタイナーは
説いてゆきます。次に彼は、こう切り出します。

 「 《思想は人間精神の所産に過ぎない、事物の根底に存在する、
  事物本来の創造力や作用力とは関係がない》
と信じている人は、
  ただちに思考することを止めるべきです。
   (…中略…) 

   私達の内なる鏡の中で、外界を再び呼び覚ます《思考内容》が、
  外の世界に存在しており、この思考内容の世界《思考界》から万
  物が生み出されてきた
のだということを理解している人だけが、現
  実に即した思考ができるのです。」
  
 (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーコレクション』p328  
 《筑摩書房(高橋巌訳)》より抜粋転載)

 何だか禅問答のように感じますが、内容としては『死後の世界』の現象としては、
よく言われいている《我々が念ずるだけで、願望した物がそのまま目の前に
現れる》
ということが、《常態》なのだと彼は言っているのです。

 つまり、《思考》は常に外界に対して《創造》を伴って作用するものであり、万
物を産み出す主体―生きた《霊》だということです。彼はこれを、現世での《思考》
の表れ方と区別して《宇宙思考》と呼んでいます。

 それでは何故、現世では(一部の超能力者を除いて)、思考によって物質が
創造されないのか
、その理由について、彼は次のように述べます。

 「 人間の思考内容は、創造性を失っています。…この創造的な要
  素は、私達の場合、生存の神秘的な地下に押し込められているの
  です。…人間の《思考内容》は、創造する《意志》が《霊》から搾り
  取られ、意志の無い《霊》が映像のように現れたものなのです。」

 (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーコレクション』p329  
 《筑摩書房(高橋巌訳)》より抜粋転載)

 つまり、我々の思考は、地上においても《霊》なのですが、それらは《意志を
持たない霊》
なのだと言うのです。恐らく一部の超能力者や、強い怨念の波動
である《生き霊》と言われるものは、そこに本来の《意志》が付け加わった状態
なのでしょう。 

 ★ 自分の内面の世界へ
  
 さて、こうした本来の《宇宙思考》を見出した死者の《自我》は、次なる段階
と進んで行きます。

 「 意志と思考が結びついたこの《霊》の中に、浄化期間を終えた
  死者は入ってゆきます。霊界という新しい世界の中にです。

   今この世にいる私達は、感覚印象に取り巻かれ、それを知性
  で思考していますが、死者はその時、創造的な霊界に取り巻か
  れ
、創造的な霊界の中に生き、その世界に属しているのです。

   これが浄化期間の後の最初の体験です。死者はその時、知覚
  対象
に取り巻かれるのではなく、全く創造的な世界中にいる
  です。

   前世において、又は既に前々世において、消化しきれぬままに
  受け取った全ての思考内容、自分の犯した罪を清算しようとする
  力強い衝動、その全てが今、創造的、生産的なものとして感じら
  れるのです。
   (…中略…)  

   死者は純粋に霊的な実質の中で働き、そして生前体験した全て
  を、肉体とエーテル体がある間は自分の中に取り込めなかった全
  てを、この純粋に霊的な実質の中に刻印するのです。」

  (ルドルフ・シュタイナー『シュタイナーコレクション』p330  
  《筑摩書房(高橋巌訳)》より抜粋転載)

 ここで「感覚印象」といっているのは、3次元的な《物質》のことと考えて結構で
す。ただし我々は、あらゆる《物質》を実在している物として感じていますが、その
実はのようなもので、その「印象」に取り囲まれて暮らしています。

 しかし霊界に入ると、現世で、我々が知覚器官を通して、物質的な感覚を伴っ
て体験してきた事象は、その《莢》とも言うべき物質的な介在物を全てそぎ落とさ
れ、純粋な《原像》だけに変化するといいます。

 すると、全ての知覚の制約を離れた《原像》は、自分の内面の世界そのもの
なるといいます。つまり自身が、そのものについて《こうである》と思っている精神
作用そのものだけ
が残るのです。

 すると、思考している自分自身も、その《原像》と一体化するというのです。これ
が、今まで自分を取り巻いていたと感じていた、全ての事物に対して起こることに
よって、外であった世界自分の中に体験する、その世界が霊界だというのです。

 そして、この霊界で、本来の《創造する思考》を取り戻した《自我である私》は、生
前体験したにも関わらず、その体験の意味を《生産的》に、自分のものにできなかっ
たことを、次々と形にしてゆきます。

 次回第138夜は、その創造活動の内容へと入ってゆきます。

( 追伸 )

 中曽根君、君の《創造衝動》は全く酷いものだねえ。

目次のペーシへはこちらから

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プロフィール

工芸美術をやっています。2017年からスペイン語の試験を受けています。が、ドンキホーテはいまだに完読できていません。握力は小学生よりない力なし。ひっそりとこのシャバの片隅でモーニングを食べている凡人です。

るんるうん

Author:るんるうん
またの名はクマネルです。ふしぎなことが好きです。着物も好きです。

たまに、魚を捌きます。猫におしっこをかけられたこともありますし、珍しい体験もあります。

たまに-クッテネル-が記事を書きます。そちらもよろしく。

いつのまにか歳をとりました。

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