2011.11.02
ガイガーカウンターで測ったら 総目次
ガイガーカウンターで計ったら
総 目 次
はじめに(23年5月当初に掲載したものです)
福島原発事故以来、放射線量に関する政府等の公式発表については、差しさわりの
無いデータのみ公表することで安全性を強調するばかりで、広域的で詳細な統一的デ
ータについては、「風評被害」をタテにとって、事実に基づく積極的な公表がされずに
います。
そのため、取りあえず一般市民にも入手可能なガイガー・カウンターによって、実際の
『空中放射線量』を自分の目で確かめたいという思う方は、東北・関東地方の方々の
みならず、全国各地にいらっしゃることと思います。
しかし、もともとガイガーカウンターの必要性など余り感じていなかった日本において
は、国内製品はほとんど見当たらず、(現在、一部のメーカーが製作中です。)中国
製等が大半です。
また、大量生産品ではなかったため、震災直後から品薄状態で、それにつけ込んで売
買を装った詐欺的な事件も多発しており、購入にためらいを覚える方も多数いらっしゃ
ることと思います。
私が運良く手に入れたのも5月も半ばに入ってからですが、やはり中国製(かどうかも
定かではない?)ということもあって、正直なところ、未だにその精度には一抹の不安
を抱いています。
(例えば、いままで愛知県近郊のさまざまな地点のデータを測ってみましたが、全
てが0.11~0.18μSVの間で、瞬間的な表示を除くと、これ以外の数値を示し
たことがありません。
最低値は、「新聞発表」での名古屋市の数値はほぼ0.06~0.07μSVの間を
上下しており、後で述べる『国民消費生活センター』のテスト結果では、同機種は
『自然放射線量』について約0.05μSVほど高めに出ていることから、ほぼ妥当
なところかなと思っています。
しかし、最高値については、本当に0.18μSV以上の所がないのか少々疑問
です。無論、測定結果が高くないにこしたことはないのですが、一度も超えてい
ないとなると、それ以上になると感知度が鈍っている可能性も否定できません。)
さらに追い討ちをかけるように、9月には、国民消費生活センターが『比較的安価な
ガイガーカウンター』についての、性能比較テストをしています。その中で私の購入
した、『RAYDIX AK2011モデル』も入っていました。(下の参考資料参照)
(幸いにも、当該機器のテスト結果は、特定の放射線量を測定するテストでは、
比較的バラツキが低い方でした。ただし、これも購入した個別の機器ごとに癖が
あると思われますので、一概には言えませんが…。)
当該報告書では、安価なガイガーカウンターは、総じて『自然放射線量』の数値をうま
く測れておらず、特に極低線量や5μSVを超える高線量では、そのバラツキが大きくな
ることが述べられ、「安易な購入はお勧めしない」という論調でした。
しかし、正確な数値として比較対照としているシンチレーション式のものは、30万
前後と、一般人が購入するには高価で、手軽に取り扱えるものではありません。さらに、
食品等の含有量を測るゲルマニウム式となると約300万と、とても手が出ません。
これでは、『素人は自分で測るな』と言っているに等しい報告です。ならば政府が
きっちりと、詳細な地域の値を出してくれればよいのですが、そんな様子は一向にみら
れず、見るに見かねて、民間の団体が自腹で測定を進めているのが現状です。
ならば、少々信頼性に欠ける数値であっても、無いよりはましです。少なくとも同
じ計測器で測る以上、少なくとも相対的な比較はできるはずです。また、何度も計測
することで、放射線量が高くなるポイントや条件が解ってくるかも知れません。
そうした観点から、まず運良く測定器を購入した個々人が、外出の都度できる限り
数値を測り、ありのままを公表するのが先決だろうと思い、この公表頁をたちあげま
した。 幸いにも、少数ながら検索して訪れてくれる方もいらっしゃるようです。
車中での素人の測定ですので、当該数値については、今まで述べてきたように、必
ずしも信頼性の高いものではありません。従って、その時々の測定結果について
、数値として見るより、相対的な傾向をみていただく方がよいかと思います。
或いは、他に測定器を持っている方は、是非ご自身でも測定していただき、その
結果、私の数値の不正確さや、正すべきところがあれば、遠慮なくコメント等をお願い
します。それが、機器を持たない方の、より正確な判断材料になっていけばと思っ
ています。
ただし、私自身は、『空中放射線量』は、危険な地域から遠ざかるための数値
であり、最終的には、詳細な地点ごとの土壌調査が必要だと思っています。
残念ながら本地方では、なかなかそこまでの切迫した意識のある方は少ないようで
すが、ホットスポットがどこに存在しているかわからない以上、油断はならないと思い
ます。
その意味でも、当該測定データが、そうした意識を高めるためのひとつの手段になれ
ばと、私は思っています。
そこで、今までのデータが検索しやすいよう、目次の頁を作成してみました。
現在までの測定データ
● 愛知県尾張西部(近所の歩行測定)
23年 5月17日
23年 7月 2日
① 名神高速道路方面
23年 6月 4日 一宮IC~米原・泉神社
23年 7月 9日 一宮IC~米原・長浜市
23年 8月 3日 一宮IC~米原・泉神社
23年 9月10日 一宮IC~米原・泉神社
23年10月 1日 一宮IC~米原・泉神社
23年10月20日 一宮IC~米原・長浜市
23年11月12日 一宮IC~米原・泉神社
<24年度>
24年 6月 2日 一宮IC~米原・泉神社
24年 6月30日 一宮IC~米原・泉神社
24年 9月1・15日 一宮IC~米原・泉神社
24年10月6・20日 一宮IC~米原・泉神社
② 名古屋高速方面
23年 6月 8日 楠IC~大高IC~西尾市
③ 東名高速道路方面
23年 6月24日 春日井IC・小牧JCT
23年 8月 2日 小牧IC~豊川IC
23年 9月 4日 小牧IC~豊川IC
23年11月26日 小牧IC~長久手
24年1月9日 小牧IC~豊川IC
<24年度>
24年7月16日 小牧IC~豊川IC
24年9月28日 小牧IC~豊川IC
④ 東名阪高速道路方面
23年 7月16日 一宮~蟹江IC~桑名IC~多度町
⑤ 三河方面・一般道
23年 8月 2日 豊川市~新城市
⑥ 尾張西部方面
23年 8月 6日 稲沢市~津島市
23年 9月18日 北名古屋市~清洲市~名古屋市西区
23年10月 9日 北名古屋市~清須市
23年10月23日 北名古屋市~清須市
23年10月30日 岩倉・稲沢・津島・愛西
<24年度>
24年 5月12日 岩倉・稲沢・津島・愛西
⑦ 中央高速道路方面
23年 8月27日 小牧IC~飯田IC
23年11月5日 小牧IC~松川IC
⑧ 尾張北西部方面
23年 9月19日 岩倉市~一宮奥町
23年10月22日 岩倉市~一宮奥町
23年11月27日 岩倉市~一宮奥町
⑨ 尾張北東部方面
23年 9月25日 小牧市内~春日井・植物園
23年10月10日 小牧市~国道41号~富加町
⑩ 東京官庁街
23年10月 7日 丸の内~霞ヶ関(地下鉄・徒歩)
23年12月16日 新橋~東京(山手線・徒歩)
(参考) 消費生活センターのテストの抜粋
● テスト実施のお知らせ文
● テストした機種の一覧(私の機種は№1です)
● 自然放射線量の測定比較テスト
右端の「参考品」が「シンチレーション」による「実際値」で、 赤枠の№1が
私のものと同じ機器です。
「錫箔の箱」で覆わない「自然放射線量」の値、及び「錫箔の箱」で覆った
「ゼロ」となるべき値とも、右端の参考品の値より0.05μSV程高く出ています
● 特定の「高・中・低」放射線量の測定結果
右端の参考品の値に対して、№1の機種については、「高濃度」及び「低濃度」
ではやや低くなっていますが、「中濃度」はかなり近い値でバラツキも低いことが
わかります。
● 私の機種で職場の執務室の値を測って見ると…
10秒おきに10分間継続して測定して平均を出すのがよいとされています。
実際に、実数値(黒線)は測定当初はかなりバラツキがあります。
ただし、240秒辺りまでで、累積平均(赤線)は実平均(白線)にかなり近
づいているのが見て取れます。
総 目 次
はじめに(23年5月当初に掲載したものです)
福島原発事故以来、放射線量に関する政府等の公式発表については、差しさわりの
無いデータのみ公表することで安全性を強調するばかりで、広域的で詳細な統一的デ
ータについては、「風評被害」をタテにとって、事実に基づく積極的な公表がされずに
います。
そのため、取りあえず一般市民にも入手可能なガイガー・カウンターによって、実際の
『空中放射線量』を自分の目で確かめたいという思う方は、東北・関東地方の方々の
みならず、全国各地にいらっしゃることと思います。
しかし、もともとガイガーカウンターの必要性など余り感じていなかった日本において
は、国内製品はほとんど見当たらず、(現在、一部のメーカーが製作中です。)中国
製等が大半です。
また、大量生産品ではなかったため、震災直後から品薄状態で、それにつけ込んで売
買を装った詐欺的な事件も多発しており、購入にためらいを覚える方も多数いらっしゃ
ることと思います。
私が運良く手に入れたのも5月も半ばに入ってからですが、やはり中国製(かどうかも
定かではない?)ということもあって、正直なところ、未だにその精度には一抹の不安
を抱いています。
(例えば、いままで愛知県近郊のさまざまな地点のデータを測ってみましたが、全
てが0.11~0.18μSVの間で、瞬間的な表示を除くと、これ以外の数値を示し
たことがありません。
最低値は、「新聞発表」での名古屋市の数値はほぼ0.06~0.07μSVの間を
上下しており、後で述べる『国民消費生活センター』のテスト結果では、同機種は
『自然放射線量』について約0.05μSVほど高めに出ていることから、ほぼ妥当
なところかなと思っています。
しかし、最高値については、本当に0.18μSV以上の所がないのか少々疑問
です。無論、測定結果が高くないにこしたことはないのですが、一度も超えてい
ないとなると、それ以上になると感知度が鈍っている可能性も否定できません。)
さらに追い討ちをかけるように、9月には、国民消費生活センターが『比較的安価な
ガイガーカウンター』についての、性能比較テストをしています。その中で私の購入
した、『RAYDIX AK2011モデル』も入っていました。(下の参考資料参照)
(幸いにも、当該機器のテスト結果は、特定の放射線量を測定するテストでは、
比較的バラツキが低い方でした。ただし、これも購入した個別の機器ごとに癖が
あると思われますので、一概には言えませんが…。)
当該報告書では、安価なガイガーカウンターは、総じて『自然放射線量』の数値をうま
く測れておらず、特に極低線量や5μSVを超える高線量では、そのバラツキが大きくな
ることが述べられ、「安易な購入はお勧めしない」という論調でした。
しかし、正確な数値として比較対照としているシンチレーション式のものは、30万
前後と、一般人が購入するには高価で、手軽に取り扱えるものではありません。さらに、
食品等の含有量を測るゲルマニウム式となると約300万と、とても手が出ません。
これでは、『素人は自分で測るな』と言っているに等しい報告です。ならば政府が
きっちりと、詳細な地域の値を出してくれればよいのですが、そんな様子は一向にみら
れず、見るに見かねて、民間の団体が自腹で測定を進めているのが現状です。
ならば、少々信頼性に欠ける数値であっても、無いよりはましです。少なくとも同
じ計測器で測る以上、少なくとも相対的な比較はできるはずです。また、何度も計測
することで、放射線量が高くなるポイントや条件が解ってくるかも知れません。
そうした観点から、まず運良く測定器を購入した個々人が、外出の都度できる限り
数値を測り、ありのままを公表するのが先決だろうと思い、この公表頁をたちあげま
した。 幸いにも、少数ながら検索して訪れてくれる方もいらっしゃるようです。
車中での素人の測定ですので、当該数値については、今まで述べてきたように、必
ずしも信頼性の高いものではありません。従って、その時々の測定結果について
、数値として見るより、相対的な傾向をみていただく方がよいかと思います。
或いは、他に測定器を持っている方は、是非ご自身でも測定していただき、その
結果、私の数値の不正確さや、正すべきところがあれば、遠慮なくコメント等をお願い
します。それが、機器を持たない方の、より正確な判断材料になっていけばと思っ
ています。
ただし、私自身は、『空中放射線量』は、危険な地域から遠ざかるための数値
であり、最終的には、詳細な地点ごとの土壌調査が必要だと思っています。
残念ながら本地方では、なかなかそこまでの切迫した意識のある方は少ないようで
すが、ホットスポットがどこに存在しているかわからない以上、油断はならないと思い
ます。
その意味でも、当該測定データが、そうした意識を高めるためのひとつの手段になれ
ばと、私は思っています。
そこで、今までのデータが検索しやすいよう、目次の頁を作成してみました。
現在までの測定データ
● 愛知県尾張西部(近所の歩行測定)
23年 5月17日
23年 7月 2日
① 名神高速道路方面
23年 6月 4日 一宮IC~米原・泉神社
23年 7月 9日 一宮IC~米原・長浜市
23年 8月 3日 一宮IC~米原・泉神社
23年 9月10日 一宮IC~米原・泉神社
23年10月 1日 一宮IC~米原・泉神社
23年10月20日 一宮IC~米原・長浜市
23年11月12日 一宮IC~米原・泉神社
<24年度>
24年 6月 2日 一宮IC~米原・泉神社
24年 6月30日 一宮IC~米原・泉神社
24年 9月1・15日 一宮IC~米原・泉神社
24年10月6・20日 一宮IC~米原・泉神社
② 名古屋高速方面
23年 6月 8日 楠IC~大高IC~西尾市
③ 東名高速道路方面
23年 6月24日 春日井IC・小牧JCT
23年 8月 2日 小牧IC~豊川IC
23年 9月 4日 小牧IC~豊川IC
23年11月26日 小牧IC~長久手
24年1月9日 小牧IC~豊川IC
<24年度>
24年7月16日 小牧IC~豊川IC
24年9月28日 小牧IC~豊川IC
④ 東名阪高速道路方面
23年 7月16日 一宮~蟹江IC~桑名IC~多度町
⑤ 三河方面・一般道
23年 8月 2日 豊川市~新城市
⑥ 尾張西部方面
23年 8月 6日 稲沢市~津島市
23年 9月18日 北名古屋市~清洲市~名古屋市西区
23年10月 9日 北名古屋市~清須市
23年10月23日 北名古屋市~清須市
23年10月30日 岩倉・稲沢・津島・愛西
<24年度>
24年 5月12日 岩倉・稲沢・津島・愛西
⑦ 中央高速道路方面
23年 8月27日 小牧IC~飯田IC
23年11月5日 小牧IC~松川IC
⑧ 尾張北西部方面
23年 9月19日 岩倉市~一宮奥町
23年10月22日 岩倉市~一宮奥町
23年11月27日 岩倉市~一宮奥町
⑨ 尾張北東部方面
23年 9月25日 小牧市内~春日井・植物園
23年10月10日 小牧市~国道41号~富加町
⑩ 東京官庁街
23年10月 7日 丸の内~霞ヶ関(地下鉄・徒歩)
23年12月16日 新橋~東京(山手線・徒歩)
(参考) 消費生活センターのテストの抜粋
● テスト実施のお知らせ文

● テストした機種の一覧(私の機種は№1です)

● 自然放射線量の測定比較テスト
右端の「参考品」が「シンチレーション」による「実際値」で、 赤枠の№1が
私のものと同じ機器です。
「錫箔の箱」で覆わない「自然放射線量」の値、及び「錫箔の箱」で覆った
「ゼロ」となるべき値とも、右端の参考品の値より0.05μSV程高く出ています

● 特定の「高・中・低」放射線量の測定結果
右端の参考品の値に対して、№1の機種については、「高濃度」及び「低濃度」
ではやや低くなっていますが、「中濃度」はかなり近い値でバラツキも低いことが
わかります。

● 私の機種で職場の執務室の値を測って見ると…
10秒おきに10分間継続して測定して平均を出すのがよいとされています。
実際に、実数値(黒線)は測定当初はかなりバラツキがあります。
ただし、240秒辺りまでで、累積平均(赤線)は実平均(白線)にかなり近
づいているのが見て取れます。

