FC2ブログ
   
08
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
   

トンデモ話は奥で繋がる(126) 23.9.23

トンデモ話は奥で繋がる 「第126夜」
-弟子のクッテネルがお送りします。

≪薔薇十字思想の考察 ④≫
 
 ★ 堕天使誕生

 『東方ミトラ』では、『全ての生き物の魂の元は、天上にいた聖なる身体の
かけら』
と考え、それが、現世にあっては『闇』に囲まれ、本来の『光』を失って
いると考えます。従って、神話の内容も、その『光』を取り戻すことが主となってい
ます。

 それでは、東條氏の語る『東方ミトラ伝説』(以下、『東伝説』と略します。)につ
いて、『西方ミトラ伝説』(以下、『西伝説』と略します。)に対比させながら見てゆ
くことにします。

……………………………………………………………………………………………………
 まず、コスモスができる前の状態は、『西伝説』と大差はなく、至高であり永遠時
間である『ズルワン』は、『ミトラ』と『生命の母』を創造し、2神は、双子の熾天使
である『アーリマン(サタン)』『アフラ=マズダー(キリスト)』と9つの位階を持つ
天使達を創造し、ズルワンの脇に下がります。

 2人の熾天使うち、アーリマンは、最も完成された存在であり、ズルワンの力、
支配、その全ての反映について、最も彼に近い者として創られ、輝きに包まれた美
しい存在『光を帯し者』と名づけられています。

 こうして主ズルワンに次ぐ栄光を持ち、それを超えるのは、ただ主のみという地位
に位置した彼の心に、「自分が真の至高者にとって代わろう」という思いが生ま
れます。
  
 ある時彼は、ズルワンが退席したその玉座に就いて、天使達にこう告げます。

 「 私の方が実際尊い主だ。 あの方より尊い者に私はなろう。
   私の方が尊い証拠に
   本日ただいまから、この神の玉座には、私が座ることにする。

   さあ、お前達、私の身体が発する光輝を見よ!
   宇宙の全ての喜びが、私の中に記されているのが見えないか!
   栄光の歓喜の中にある 
   私の華麗なきらめきの素晴らしさを今こそ知れ!
   私は決めた、私はたった今から 
   高いが上ににも高いあの方にとって代わることにする。
   
   全ての天使達よ、私の方を向け! 私はお前達に命じる。
   お前達の新しい真の主君に向かって膝をつけ! 」
       
  (東條真人『ミトラ神学』pp167-168《㈱国書刊行会 発行》より抜粋転載)
 
 これに対し、一部の天使―ベルゼデブベリアル(第八十一夜にも関連しま
す)、アスタロトら―はアーリマンの足元にひれ伏し、彼を指導者として歓迎する
と叫びます。その時、玉座の真上から、雷のような轟く声がします。

 「 アーリマンよ、私がいなかった時、誰がお前をここに座らせたのか?
   お前を怒らせるような事を私がしたか?
   私はお前を友にした、しかし、今やお前は私の敵になった。
   何故お前はそのように私に背き、逆らうのか?
   
   お前が行ったように、私もお前に対して行う。
   お前は誓いを軽んじ、契約を破った
   だが、私は、お前の若き日に お前と結んだ私の契約を思い起こし、
   お前に対して、永遠の契約を立てる。
   お前は、いつか自分の道を思い起こし、恥じ入るであろう。
   その時、お前は、私が主であることを知るようになる。

   アーリマン、お前の傲慢さと不遜さ故に
   私はお前を天上から地獄へと転落させよう。
   そして、お前と共に従った天使達全てを転落させよう。
   そして、二度と私と共に光輝の中に住めないようにしよう。」

  (東條真人『ミトラ神学』p169《㈱国書刊行会 発行》より転載)

 こうして『堕天使アーリマン』が誕生します。この時、アーリマンの指揮下にあっ
た3分の2、アフラ=マズダー側の3分の1の天使が、闇の中へ逃走していったと
されます。

 ちなみに、かの有名な『堕天使ルシファー』については、『東伝説』ではアーリ
マンとは別の存在
とされており、アーリマンに付き従った天使軍の中の一人と
いうことになりそうです。

 ここで、注意して欲しいのは、ズルワンは彼を永遠の敵にしたのではなく、「い
つか自分の道を思い出す」時が来ることを信じ、主従の関係は破棄しておらず、従
って、彼を滅してしまう意志は無いということです。

 ★ 光と闇

 こうして始原における『光と闇』の対立が始まりました。アフラ=マズダーは光
の領域に住み光の王と呼ばれ、アーリマン闇の領域に住む王となります。両
者を隔てる壁はなく、互いに接していました。

 闇の天使達は、悪魔達を創造し、闇の軍団となります。彼等は平穏や静寂を乱
し、逆らう者を容赦なく破壊・殺戮してゆきますが、『西伝説』のように『死』の世
界を司っている
訳ではありません。そもそも『生と死』は現世に不可欠なもので
あり、そこに対立はないのです。

 やがて『光の国』まで上昇したアーリマンの軍団は、それを手中に収め、父なる
神を超えようと欲します
。アフラ=マズダーは、志願した6人の熾天使を共に対峙
しますが、もともと戦いや武器を知らない彼等は破れ、八つ裂きにされます。

 アフラ=マズダーと6人の熾天使の体は、闇の6人の息子達に食物として与え
られ、彼等の体の中で、闇の元素に取り囲まれた光の諸力は、その力を失って
しまうことになったのです。

 アフラ=マズダーの敗北に嘆くズルワンに対し、残った熾天使達はこう願います。

 「 あなたは、その奇蹟のような力と言葉の息吹で、私達を創造しま
  した。そして、私達を通して、アズと、アーリマンと、その悪魔達と、
  それに仕える妖術師達を打ち破ろうとされています。

   しかし、私達では勝てません。彼等は強力な力を持っています。
   主よ、かくなる上はミトラを召喚してください。

   そして。ミトラに、行って悪魔達を打ち破り、太陽と月の回転を監
  督し、光の四元素を養育し、『光のかけらたち』の救世主にして解
  放者になるよう命じてください。

   『光のかけらたち』は、始原の時からアーリマン、アズ、そしてそ
  の悪魔達と妖術師によって攻撃され、今もまだ捕らえられたままに
  なっていて、地や天に混じって苦痛に耐えています。

   どうか、ミトラを召喚し、彼に風と水と火のために、高みへの道
  用意させてください。」 

  (東條真人『ミトラ神学』pp175-176《㈱国書刊行会 発行》より転載)

 この願いを受けて、ズルワンはミトラを召喚し、彼にこう命じます。

 「 闇の牢獄に捕われ苦しんでいる『光のかけらたち』のために
  行って、解放者にして救済者(メシア)となれ、
   そして、悪魔達の活動を封じ込め、コスモスを創造して
  彼等のために光の国に帰還するための道を準備せよ! 」

(東條真人『ミトラ神学』p183《㈱国書刊行会 発行》より転載)

 この神話の中で『光のかけらたち』とされているのは、バラバラにされたアフ
ラ=マズダーと6人の熾天使の体
ですが、実はこれが私達人類の『魂』であ
るとされています。

 そしてそれらの『魂』は『闇の6人の息子達』の体内に取り込まれ、本来の
『光』 を見出せないまま、闇の中を彷徨っている状態であり、それを救うために
ミトラが『コスモス』を創造するというのです。

 ★ 神話の意味

 ここで、この話を「ありのまま」、つまり我々3次元の物理的な考え方のまま
受け取ってしまえば、よくある「お伽話」の世界で終わってしまいます。その意
味では、『西神話』とたいして違わないという見方になってしまいます。

 しかし、ここまで小生の話に付き合っていただいた方は、ちょっと発想を変え
てみてしださい
。これまでお話ししてきたように、この3次元は、我々が「五感」
の知覚
のみに頼って感じている、影のような世界なのです。

 そして、後にシュタイナーの人智学で触れることになると思いますが、我々の
現世では『外側』にある宇宙(コスモス)は、死後の世界、すなわち霊的な世界
では我々の『内側』に広がる世界
へと逆転すると言われています。
 
 つまり、ここで繰り広げられている神話は、我々が通常「宇宙」として認識して
いる世界の外側
、つまり7層からなる本来のコスモスで繰り広げられている出
来事であり、我々にとっては「心の中」として感じている世界なのです。

 言いかえれば、コスモスにおいて、宇宙の始原の魂が置かてしまった『光と闇』
の混在した状態から、再び魂が光りだせるような状態を、3次元的には我々の
に、霊的には我々の中に創り出そうという話なのです。

 そう眺めてみると、次の一節、ミトラが『光と闇』の境まで進んで、暗黒に取り囲
まれたアフラ=マズダー達に呼びかけるミトラと、その問いに応えるアフラ=マズ
ダーの応答が、何を表しているのかが分かってくると思います。

  「 ミトラ:         あなたの中に平安のあらんことを、
               邪悪なる者の中の善き者、闇の中の輝ける者、
               自らの高貴さに気付いていない
               怒れる野獣の中に住む者よ

    アフラ=マズダ:  人間達は、自らの本性を忘れている
                悪魔達は、人間の心に霧をかぶせ
                                   黒い煙で燻し、暗い炎で焼き焦がす。
                霧で真実を覆い隠し、黒い霧で思考を鈍らせ、
              暗い炎で魂を欲望で焦がしている。

              私は光の子、平和の子。
              私は彼等の本性
              私は闇の物質の中に閉じ込められ苦しんでいる
              しかし、私は負けない。  
              私は決して希望を捨てない。 
              来たれ、わたしアフラ=マズダー、失われた光、
              魂の中に宿る善のために、
              来たれ、コスモクラトール=ミトラ、
              光の救済者よ! 」
             
  (東條真人『ミトラ神学』pp179-180《㈱国書刊行会 発行》より転載)            
             
 さて、そんな発想のもとで、次回第127夜は、コスモスの創造神話へと
入ってゆきます。

( 追伸 )

 中曽根君、君は相当分厚い霧と漆黒の煙に巻かれ
ているようだね。

目次のペーシへはこちらから

関連記事
Secret

プロフィール

工芸美術をやっています。2017年からスペイン語の試験を受けています。が、ドンキホーテはいまだに完読できていません。握力は小学生よりない力なし。ひっそりとこのシャバの片隅でモーニングを食べている凡人です。

るんるうん

Author:るんるうん
またの名はクマネルです。ふしぎなことが好きです。着物も好きです。

たまに、魚を捌きます。猫におしっこをかけられたこともありますし、珍しい体験もあります。

たまに-クッテネル-が記事を書きます。そちらもよろしく。

いつのまにか歳をとりました。

☆★☆管理画面★☆★


☆★☆

十二か月の着物

手持ちの着物を月ごとに替えて表示してみました。2015年1月
縮縮きものあわせIMG_1116  蕪柄の小紋と、金の傘の柄の帯 冬の野菜-かぶら-は、ほっこりとした暖かさを感じます。帯の地色は新春の華やぎを...

カテゴリ

最新コメント

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
心と身体
129位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
スピリチュアル
41位
アクセスランキングを見る>>

カレンダー

07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

リンク

RSS登録er

月別アーカイブ

ブログ翻訳

powered by 3ET
powered by 電脳PC生活

メールフォーム

メールはこちらまで

名前:
メール:
件名:
本文:

検索BOX・タグ一覧

サイト内検索

全記事一覧,全タグ一覧へ

クマネルおすすめコーナー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示

QRコード

以下のHPもありますが、休止中です。

星読の譜

QR

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

最新トラックバック

カテゴリ別タカラキッチンを使ってみて記事一覧