トンデモ話は奥で繋がる(111) 23.6.30

トンデモ話は奥で繋がる 「第111夜」
-弟子のクッテネルがお送りします。

≪寄り道~フランス革命と原発事故 ①≫  

 ★ フランス革命の原因

縮フランス10講  
 当初予定していた話題からは、寄り道となってしま
いますが、ここでフランス革命勃発の構図につい
て、本年5月に亡くなられた柴田三千雄氏・東大名
誉教授の『フランス史10講』から少し記載してお
こうと思います。

 と言うのも、当革命について我々は、学生時代に
『ブルジョワ革命』という、 単純な入試対策用の
知識を植えつけられていますが、専門的な歴史解説
をみると、事実はそんな簡単な展開ではなかったことがわかるからです。

 そして、そこでの『民衆蜂起』の様相を、今我々が今じわじわと追い込まれて
いる『原発』に対する窮状に置き換えると、その限界点での行動や、その後
注意すべき誘導政策が見えるような気がするのです。

 (少々難い文章なので、所々レギュメ風に示してみます。)

 「 まず、革命の発生の仕方から考えてみよう。手がかりは、20世
  紀の代表的フランス革命史家
ジョルジュ・ルフェーブルが、30年
  前に提唱した複合革命論である。

   これによれば、フランス革命は1つの革命ではなく

    
① アリストクラート(貴族とそれに準ずるブルジョア)
    ② ブルジョア
    ③ 都市民衆
    ④ 農民

  の4つの『革命』からなり、結局「ブルジョアの革命」が最大の成果
  を収めたという意味で、フランス革命は『ブルジョワ革命』なのだ、
  という。

   ここで重要なことは、フランス革命の苛烈な性格を、

    ● 
封建貴族対ブルジョアの対立という面だけでなく、都市・農
     民の民衆を加えた3者の関係
から捉えること
    ● 3つの革命はそれぞれ固有な性格を持つ自律的な運動
     あり、しかも、それらが同時発生によって結合連関を構成する、

  ということである。言い換えると、

    
① 貴族の王権に対する反抗
    ② ブルジョアの貴族に対する反感
    ③ 都市民衆の食糧暴動
    ④ 農民の土地騒擾(=そうじょう:
集団で騒ぎを起こし、社会の
                 秩序を乱す こと)
  
は、
    ● 単独では決定的な危機要因ではないが、
    ● 同時発生によって結合関連をするとき革命となる
                         というのである。」

  (柴田三千雄『フランス史10講』p116《岩波新書》より転載)

 早い話が、互いに反目しあった階級が、全く別々の動機によって起こした、
単独ではたいして影響力のない行動が、偶然にも同時期にいっせいに展開
したため、『革命的な変革』にまで至ってしまったということです。

 以下、もう少し詳しく見てゆきます。

 ★ 絶対王政の基盤 

 まず、当時のフランスの情勢について少しお話しします。フランスは17世紀後
半、太陽王と称されたルイ14世(在位1643―1715)の時代には、ヨーロッパ
随一の強国
に成長しました。

 それまで各地を領有していた領主層が没落し、ほぼ現在のフランスを王領とし
た王権の前に、その顧問としての役職を得た王族親王や大貴族が、毎日「太
陽(天気)をを見る」ようにご機嫌を伺う取り巻き層と化していたのです。

 また、商工業の発展とともに新たな中間層として成長してきたのが、大商人を
中心とする「ブルジョア階層」です。彼らもまた、安定した経済活動のために、
国内の平和維持と対外防衛を保証する強力な王権を望んでいました。

 こうして「絶対王政」の典型と言われる国家体制を築いたルイ14世でしたが、
さすがに広大な国内の領民を掌握するためには、幾つかの「中間団体」を介在
させる必要がありました。

 「中間団体」としては、中世以来の聖職者、貴族、平民の3つの身分の他、各
都市ごとの地縁的団体や職種ごとのギルドのような職能団体、或いは両者の
性質を併せ持つ農村共同体などがありました。

 これらの団体に対し、ある程度の権利(特権)を与え、その自立性を認めて統制
させる代わりに、税の負担や、王権の要請に応えさせる義務を負わせたのです。
当初、課税は平民のみで、貴族は国難に対し血で義務を負うとされました。

 一方、役人の増加に対する財源対策として、既に15世紀後半から導入されて
いた、役職の購入制度である「売官制」も、「ブルジョア階層」が競うように買い
付け、国庫の増収と役人の増加という一石二鳥の効果をもたらしました。

 ★ 太陽王ルイ14世のツケ
 
 しかし、フランスの財政はいっこうに豊かにはなりませんでした。大陸最強の
陸軍力を誇るルイ14世は、次々と征服戦争を仕掛け、休む間もなくそれ以上の
出費を繰り返していたのです。

  ● 1667―68 ネーデルランド継承戦争
  ● 1672―78 オランダ戦争
  ● 1688―97 ファルツ戦争
  ● 1701―14 スペイン継承戦争

 結局彼は、フランス・スペインの統一スペイン領ネーデルランドの獲得
達成することはできず、海洋国イギリスと対峙しながら、オーストリア・ハプス
ブルグ家と陸戦
を続けるために、膨大な軍費を必要としたのです。

 続くルイ15世の時代にも、「ロシア・オーストリア・フランス」対「プロイセン・イ
ギリス」の「7年戦争(1756―63)」が勃発し、フランスは大打撃を受け、国際
地位的にも、財政的にも日増しに悪化していったのです。

 ★ 開明総督チュルゴ 

 18世紀の中頃には、フランスの財政再建の必要性は、国内の誰もが認めると
ころとなり、1749年には財務総監マショーは、恐るおそる、今まで非課税であっ
聖職者、貴族への「20分の1税」を「高等法院」へ提案します。

 この「高等法院」とは、主要な都市に設置された、当該「管区」の「最高裁判所」
でしたが、併せて「管区」での「王令」の登録権を持ち、異議があれば国王に建
白書
を出すことができました。

 王が強制的に登録させることもできるとは言え、この課税は「王政の財政は王
領地の収入と間接税でまかなう」
とした、中世的観念を逸脱するものでした。
しかし、『臨時税』ということで「高等法院」はしぶしぶ王令を認めます。 

 続くルイ16世の時代、財政総督に就任したチュルゴは、支出を最大限削減し、
農業、工業、商業などの生産諸力を高めるために、各種の障壁、階級的特
権を排除
するべく、開明的な政策を次々と打ち出します。

 まず農業を立て直すため、穀物取引や耕地の囲い込みを自由化し、穀物取
引に課されていた領主的、国家的統制を排除する勅令を出します。そして、「
路賦役令」、「パリの穀物取引役所」、「同業組合と親方制」を次々と廃止

ます。

 これらの政策は、当時の革命的ブルジョアジーが要求していた独占、特権、
統制、通商の自由、営業の自由
を全て満たすものであり、職業と労働を大幅に
自由化させるものでした。

 ★ 旧勢力の抵抗と弱気王

 しかし、当然のことながら官邸貴族、特権商人ら旧勢力の抵抗は強く、彼らの
権益を代表する「高等法院」は、政府の財政難につけこんで王権への抵抗を示し、
1770年「建白書」が拒否されるとストライキにでます。

 国王はと言えば、貴族の特権に手をつける必要性は認識しながらも、あくまで
貴族の側からの譲歩をという、あいまいな態度に終始していた上、啓明官僚の
中にも、国王の「専制」防止のため中間団体の力を残すべきという者もあり、
チュルゴは次第に孤立してゆきます。

 そして1776年、チュルゴが所有者階級が構成する議会による、全フランスの
代議制政治の計画
を立案していることを知った、ルイ16世はこの提唱に驚き、
彼を罷免してしまいます。

 チュルゴの後任者達も同様の改革を試みますが、「高等法院」は以前にも増
して大胆に抵抗し、王の後押しもないまま頓挫します。その後「高等法院」は、
1614年以来開かれていない「全国三部会」の開催を執拗に迫ります。

 その後も政府は、「高等法院」の登録権を大幅に制限する司法改革を試みま
すが、強行な抵抗のため撤回、切羽詰まった政府は「全国三部会」を1789
年5月1日に召集
することを予告します。

 「高等法院」に押し切られる形となったものの、政府側としては、それ以上の
意味はありませんでした。しかし、奇しくもこれが、革命の同調ポイントを創り
出すこととなってゆきます。

 ★ 開明=陰謀か

 さて、ここまでの流れを振り返って、「誰の行為に問題があるのか」瞬時に
指摘できる方が居ればたいしたものです。正直言って、小生にはそれぞれが
自分の主張を持ってバラバラに行動しているようにしか見えません。

 まず、「フランス国王」はどうでしょう。
 広大な自国の統治のため、「中間団体」にある程度の権限を与えて、その配
下の組織を束ねさせ、その代わりに彼らに納税等の義務を課す方式を取ります。
中央集権の一つの手段としては、ごく普通の形に見えます。

 しかし、相次ぐ戦争のための出費がかさみ、「売官制」だけでは足りず、特権
階級への課税を恒常化させようとします。自ら招いた財政難とは言え、一国の
財政の危機とあれば、これも止むを得ぬ
ことです。

 さて、「高等法院」に代表される貴族はどうでしょう。
 彼等は「特権階級」であり、国民の平等という観点からは廃すべき存在かも
知れません。しかし元々「国王」が必要とした「中間団体」のひとつです。戦
争の血の義務を負う代わりに「特権」を与えられました。それを何の見返りも無
しに奪われるとなれば、抵抗するのも一理あります

 一方、新興の「ブルジョア階級」はどうでしょう。
 彼等は国王の「売官制」を利用して官職につき、「国王」にも政策的な進言を
する立場に成長しました。しかし、数々の「特権階級」や「ギルド組織」の制限
のため、その力の及ぶ範囲に制限がありました。

 そんな体制に切り込んでいったのが、チュルゴを始めとする開明的自由主
義者
でした。それは「ブルジョア階級」にとっては願ったり叶ったりの改革
ですが、「国王」にとっては痛し痒し、「特権階級」には迷惑千万な話です。

 仮に、「革命はブルジョア階級が企んだ悪だ」と言い切ってしまえば、
 ●「悪」=「革命」=「ブルジョアの陰謀」=「開明自由主義者の陰謀」
 ●「善」=「封建体制」=「国王・特権階級の維持」=「経済制限」

という図式になりますが、果たしてそう簡単に割り切れるものでしょうか

 「いや、それこそ巧妙に仕組まれた世界統一政府へのステップなのだ」
と陰謀論者は言いますが(小生も、それを完全に否定するものではありませ
んが
)、だからといって「封建制度や身分差別こそ最高の制度だ」と叫べると
は思えません。

 万事、物事は「両極端」に走るのではなく、折り合いをつけるべき「中庸」
あると思います。ここでの「革命」は善でも悪でもなく、「封建」という極端から
「自由主義」へ振れた一時点の出来事
ではないでしょうか。

 チュルゴを始めとする開明的自由主義者は、「封建」という極端は良くない
と考えて、その時点で大きく梶を切る役割をしたに過ぎなかったのではないかと、
小生は考えます。

 そして、事実「革命」は「封建体制」対「ブルジョア」というような、単純な
図式では進んで行きませんでした。次回第112夜は、その辺りの話へと
進みます。

( 追伸 )

 汚染水の処理は日々深刻度を増す中で、政治はお粗末な対立劇ばかり。この役立
たずらもまとめて処理するべきです。

 中曽根君、「汚染議員浄化装置」が開発されたら、
まず君でテストしよう。


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続いてやってます。超能力開発ESPシリーズです。

勘で当ててください。
-男の人の中の女の人を見分けてください。

縮歴史人物1IMG_0966



人物カードが4枚あります。歴史上の有名な人物が書かれたカードです。このカードのうち、一枚は女の人です。あとは全部男性です。たった一人の女の人は左から何番目にいるでしょう。勘を働かせて、女の人はどのカードかあててください。
下の投票用紙の、1から4までの数字をクリックして投票完了です。ぜひ挑戦してみてください。
ついでにどんな人かわかったら、コメントに書いてね。
結果発表は8月上旬です。
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