2010.01.28
トンデモ話は奥で繋がる(6) 22.1.28
トンデモ話は奥で繋がる 「第六夜」
-弟子のクッテネルがお送りします。
≪何故か姿を見せたジブリール≫
★ ユダヤ教徒は再び流浪の民へ
キリスト教に「三位一体」の教義が定着するまでの間に、ユダヤ属州
は、ローマ帝国との間に2度の戦争を起し、2度にわたってエルサレムの
陥落の憂き目をみます。135年、2度目の戦争の終結痔には、ローマの完
全な植民地となり、以後、ユダヤ人の入市は「死刑」をもって禁止され
ます。以後、1948年「イスラエル共和国」独立までの約1800年間、彼ら
は「ディアスポラ(祖国なき民)」となり、エジプト、小アジア及び南ヨ
ーロッパへと離散していきました。
追い討ちをかけるように、392年には、キリスト教がローマ国教とされ、
彼らは「異端の徒」として迫害を受けることとなります。そして、皮肉に
も、彼らの「原始ユダヤ教」の精神は「ムハンマド」の出現により、現在
の宿敵「イスラム教」に引き継がれてゆくのです。
★ 新たなる預言者「ムハンマド」
570年、サウジアラビアのメッカ市、クライッシュ族の名門の子として
生まれた「ムハンマド」は、早くに両親を亡くし、祖父の手で温厚誠実
な若者に育ちます。
そんな彼も、30代半ばには「人生の意味むに思い悩むようになり、時
折「瞑想」にふけるようになります。
40歳となったある日、瞑想中の彼を異様な霊的衝撃が襲い、天使『ジ
ブリール(他の二教における「ガブリエル」)』が忽然と現れ、『神』の
預言者となることを求めます。
一度目は"悪魔の仕業"であると退けた彼でしたが、2年後に再び霊感
を受け、『神』の啓示を聞きます。それから23年間、『ジブリール』は
ムハンマドの元を度々訪れ、『神』の啓示を全て授けていきます。これ
が全編114章からなる『クルアーン』でした。
★ 『ジブリール』とは何者か
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ イスラム教の故郷は、太祖「ア
※ 第Ⅰ天 太祖アブラハム ※ ブラハム」の『神』との最初の契
※ 第Ⅱ天 モーセ ※ 約に遡ります。彼らの聖典である
※ 第Ⅲ天 アロン ※ 『クルアーン』には、『旧約聖書』
※ 第Ⅳ天 イドリス(エノク) ※ 及び『新約聖書』の伝承事項が、
※ 第Ⅴ天 ユースフ ※ そのまま伝えられている部分が数
※ 第Ⅵ天 イエス・聖ヨハネ ※ 多くあり、「ムハンマド」以前の
※ 第Ⅶ天 天使 ※ 預言者たちが、彼らの『七つの天』
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ を司っているとされます。そのうち、
最下層の天を司っているのが「天使たち」で、その最高位に位置するのが
『ジブリール』です。実は、彼(?)が、小生には重要なポイントとではない
かと思っています。
以前の二教においては、彼らの上に立つ存在は、決して『姿』を見せま
せんでした。イスラム教においても、唯一絶対神の"アッラー"は決して姿
を見せませんが、『ジブリール』については、少なくとも"目に見える"存
在として現れています。
しかも、初めて見た際には「ムハンマド」は「悪魔」だと思うほどの容
姿だったわけです。ウィキペディアによれば、伝説上の姿も、「緑色の翼
と濃い黄色の髪を持ち、足も黄色で、両目の間には太陽が埋め込まれてい
た」とあります。
「緑色の翼」…よく天使として描かれる白い羽ではないですね。
「足も黄色」…あえて述べているところをみると、少なくとも顔の色と
は違うのでしょう
「両目の間の太陽」…ひょっとして「第三の目」では?)
総合的にみると「翼竜」のような感じにも見えてきます。「人間とは違う
偉大なもの」として描いているとしても、少々奇怪です。このようなマイ
ナスイメージになるようなことが、あえて伝説として残されているという
ことは、恐らくそのままを形容したものと思われます。(ひょっとすると
『神』の一員かも知れない…などと思うのは小生だけでしょうか。)
ともかく、こうした姿をした知的存在が、「アブラハム」の『神』の手
助けをしていたことが伝承されているわけです。
さて、次回第七夜は、「イスラム教」の教えについて書く予定です。
目次のペーシへはこちらから
-弟子のクッテネルがお送りします。
≪何故か姿を見せたジブリール≫
★ ユダヤ教徒は再び流浪の民へ
キリスト教に「三位一体」の教義が定着するまでの間に、ユダヤ属州
は、ローマ帝国との間に2度の戦争を起し、2度にわたってエルサレムの
陥落の憂き目をみます。135年、2度目の戦争の終結痔には、ローマの完
全な植民地となり、以後、ユダヤ人の入市は「死刑」をもって禁止され
ます。以後、1948年「イスラエル共和国」独立までの約1800年間、彼ら
は「ディアスポラ(祖国なき民)」となり、エジプト、小アジア及び南ヨ
ーロッパへと離散していきました。
追い討ちをかけるように、392年には、キリスト教がローマ国教とされ、
彼らは「異端の徒」として迫害を受けることとなります。そして、皮肉に
も、彼らの「原始ユダヤ教」の精神は「ムハンマド」の出現により、現在
の宿敵「イスラム教」に引き継がれてゆくのです。
★ 新たなる預言者「ムハンマド」
570年、サウジアラビアのメッカ市、クライッシュ族の名門の子として
生まれた「ムハンマド」は、早くに両親を亡くし、祖父の手で温厚誠実
な若者に育ちます。
そんな彼も、30代半ばには「人生の意味むに思い悩むようになり、時
折「瞑想」にふけるようになります。
40歳となったある日、瞑想中の彼を異様な霊的衝撃が襲い、天使『ジ
ブリール(他の二教における「ガブリエル」)』が忽然と現れ、『神』の
預言者となることを求めます。
一度目は"悪魔の仕業"であると退けた彼でしたが、2年後に再び霊感
を受け、『神』の啓示を聞きます。それから23年間、『ジブリール』は
ムハンマドの元を度々訪れ、『神』の啓示を全て授けていきます。これ
が全編114章からなる『クルアーン』でした。
★ 『ジブリール』とは何者か
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ イスラム教の故郷は、太祖「ア
※ 第Ⅰ天 太祖アブラハム ※ ブラハム」の『神』との最初の契
※ 第Ⅱ天 モーセ ※ 約に遡ります。彼らの聖典である
※ 第Ⅲ天 アロン ※ 『クルアーン』には、『旧約聖書』
※ 第Ⅳ天 イドリス(エノク) ※ 及び『新約聖書』の伝承事項が、
※ 第Ⅴ天 ユースフ ※ そのまま伝えられている部分が数
※ 第Ⅵ天 イエス・聖ヨハネ ※ 多くあり、「ムハンマド」以前の
※ 第Ⅶ天 天使 ※ 預言者たちが、彼らの『七つの天』
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ を司っているとされます。そのうち、
最下層の天を司っているのが「天使たち」で、その最高位に位置するのが
『ジブリール』です。実は、彼(?)が、小生には重要なポイントとではない
かと思っています。
以前の二教においては、彼らの上に立つ存在は、決して『姿』を見せま
せんでした。イスラム教においても、唯一絶対神の"アッラー"は決して姿
を見せませんが、『ジブリール』については、少なくとも"目に見える"存
在として現れています。
しかも、初めて見た際には「ムハンマド」は「悪魔」だと思うほどの容
姿だったわけです。ウィキペディアによれば、伝説上の姿も、「緑色の翼
と濃い黄色の髪を持ち、足も黄色で、両目の間には太陽が埋め込まれてい
た」とあります。
「緑色の翼」…よく天使として描かれる白い羽ではないですね。
「足も黄色」…あえて述べているところをみると、少なくとも顔の色と
は違うのでしょう
「両目の間の太陽」…ひょっとして「第三の目」では?)
総合的にみると「翼竜」のような感じにも見えてきます。「人間とは違う
偉大なもの」として描いているとしても、少々奇怪です。このようなマイ
ナスイメージになるようなことが、あえて伝説として残されているという
ことは、恐らくそのままを形容したものと思われます。(ひょっとすると
『神』の一員かも知れない…などと思うのは小生だけでしょうか。)
ともかく、こうした姿をした知的存在が、「アブラハム」の『神』の手
助けをしていたことが伝承されているわけです。
さて、次回第七夜は、「イスラム教」の教えについて書く予定です。
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