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屈原もいない今...

昔、屈原という人がいたという話はみなさんご存知と思います。
屈原は腐り汚れた世を嘆いて、自分は正義、清らかさを保つ...と、最後は自殺した古代の中国の人です。

何を見てもそらぞらしく、濁り、信用ならないこの世で、何を真実として生きるか?真実すらもなにやなにやらわからない混沌とした現代で、頑固ながらも、清く生きようとする-屈原-のような人もさがせばいるでしょうが、なかなかいません。

しかし、この屈原という人...
正義感が強く曲がったことがきらいで、自分は悪に手を染めることもなく、浮世に流されることも嫌い、最後は自殺したのです。

まわりの世はみんな腐っている。自分だけが清らかだ。自分はそれだから官職を追われ、このように不遇に過ごしているのだ...屈原のいうことももっともです。でも、なんか少しお高い気もします。

しかし、わが身を振り返ると、どうせ汚れているのだ。この世の中、好きに泥にまみれて生きてやれ...そんな風に開き直ることも、できません。かといって、正義を貫き、水に飛び込み死ぬというのもできません。
しかし、正義...マスコミなどが自分に都合の良いことばかりをのべ伝え、その合間に、人の心の大切さとか、正義を説く。そんなのを見ていると、この濁世とはいえ、濁りのすさまじさにへきへきとするのです。

自分自身もこの浮世の片隅で、濁り水を飲み、そして出している...そんなことを考えると、自分も人ももろもろもこの地球のちいさな寄生虫のように見えてきます。
貧富の格差。職もない、結婚もできない若い人たち...若い人たちは自分の若さが若いだけ、重量を増した長旅のリュックのように感じているかもしれません。

濁世。しゃばは平等も理想もぶっとんで、すさまじい欲と矛盾だらけで...でも、私たちは生きています。やっぱり、屈原のようにはなれません。
この世はちょうど、濁った川、ふぶいた雪空のように先はなにも見えず、ただ進む...そんな虫としての生活。
濁っていても、ふぶいていても、やっぱり生きていたい。そして、足をとられて立ち往生していても...私たちは生きている。

虫は弱く、はかない。濁りも、正義もそんなものはなくたんたんと生きて死んでいく...どう生きよう。強く、清く生きようということを考えること自体がむだのように思えてもきます。濁っていようと澄んでいようと、どうせ小さい虫なのだ。好きなように生きてやれ...と、思いつつも、雪がやんだことにほっとしているところです。

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握力は小学生よりない力なし。ひっそりとこのシャバの片隅でモーニングを食べている凡人です。猫、鳥、虫等、とやり合いながら暮らしています。

るんるうん

Author:るんるうん
またの名はクマネルです。ふしぎなことが好きです。着物も好きです。

たまに、魚を捌きます。猫におしっこをかけられたこともありますし、珍しい体験もあります。

たまに-クッテネル-が記事を書きます。そちらもよろしく。

いつのまにか歳をとりました。

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