2010.12.29
トンデモ話は奥で繋がる(66) 22.12.29
トンデモ話は奥で繋がる 「第六十六夜」
-弟子のクッテネルがお送りします。
≪神権者アヌンナキ ②≫
★ 下級アヌンナキの苦役
彼らが最初に降り立った時代には、人類はまだ地上にいませんでした。
従って、必要な作業は彼ら自身でするしかありません。しかし、宇宙船で
行き来するとなれば、人数にも限りがあります。
いったい、どれくらいの作業員がいたのでしょうか。シュメールの古文書
は、地球での作業に関与した「アヌンナキの数」について、次のように記
載しています。
アヌに任命されて、かれの指示を実行するために
彼は見張りとして天に300を配置した
天から見る地球の方向に
そして、地球上に600を住まわせた
全ての指示が出された後
天と地球のアヌンナキに任務を割り当てた
うち、300人の「天のアヌンナキ」は「イギギ」と呼ばれ、地球には上
陸せずに宇宙船にとどまった宇宙飛行士とされています。残る600人
は、アフリカの地下で鉱物を採取することを任務とされたのです。
鉱山の土地は「クルヌギア」と呼ばれ「神々が鉱石のたまった深い
トンネルで働く土地」という意味を表わすとされています。古文書には、
彼らは暗闇の中で、粉塵まみれの食事をとりながら働いたとの記載が
あります。
彼らには、地下でも「日中のように光を放つ銀の斧」という、先進的
な道具が与えられましたが、作業そのものは極めて辛いものだったよう
です。
その様子について、叙事詩の一節は、こう詠っています。
人間のように、神々が仕事を負って
その骨折りに耐えた
神々の骨折りは、大きかった
仕事は、激しかった 苦痛が、多くあった
彼らは不平を言って陰口を言う
その発掘中に不平を言う
★ アヌンナキの反乱
「もうこりごりだ!」という不満が、エンリルの鉱業地域の視察の際
に爆発します。
我々の司令官に敢然と立ち向かおう
彼が、我々から我々の重労働を取り除いてくれるように
神々の王、エンリルを 彼の住居の中で狼狽させよう!
そして、ある「古い時代の司令官」をリーダーとした反乱が決行されま
す。
その様子が古代の詩人によって描かれています。
神々は、彼(リーダー)の言葉を心に留めた
彼等は、道具に火をつけた
彼らの斧へ火をつけた
それらは、トンネルの採掘で彼らを煩わせたのだ
彼らはそれを持って 英雄エンリルの門に行った
夜であった。寝ずの番の真ん中あたり
彼の住宅は取り囲まれた
しかし、神エンリルは、知らなかった
カルカルが不穏に気がついた
彼は、掛け金を滑らせて、外を見た
カルカルは、ヌスクを起こした
彼等は、騒音を聞いた
ヌスクは彼の支配者を目覚めさせ
彼のベッドから起こして言った
「私の支配者、あなたの住宅は囲まれています
戦いはあなたの門まで迫っています」
エンリルは、すぐに武器をとって戦おうとしますが、首相ヌスクは、
アヌとエア(エンキ)を加えて会議をするように促します。アヌは反
乱の首謀者に、この事態について質問するようにヌスクに指示しま
す。
しかし、発掘に携わった神々の一人ひとりが、窮状に耐えかねて
決起したことを知ると、エンリルは涙し、首謀者を処罰するのではな
く、自分を解任するようにアヌに告げます。アヌもその窮状を知り、
こう言います。
我々は、どうして彼らを批難しているのか
彼らの仕事はひどかったし、彼らの苦痛は大きかった!
毎日、その悲嘆の声は激しくなった
我々はその告訴を聞くべきだろう
ここで、エアが事態を解決するための妙案を出します。
「誕生の女神がいるのだから
彼女に原始的な労働者をつくらせればよい
彼にくびきを負わせなさい
彼に神々の骨折りを支えさせなさい!」
★ 新たな労働者は「人間」
エアの提案はすぐに受け入れられます。そして、この「原始的な
労働者」 は『人間』と名づけられるのです。何と、我々の労働の原
点は、神々の重労働を肩代わりすることだったのです!
神々は女神を償還して尋ねた
「神々の助産婦、賢いマミよ あなたは誕生の女神である
労働者を作りなさい! 原始的な労働者を作りなさい
彼が、束縛を負うのだ!
彼に、エンリルによって設定されたくびきを負わせなさい
労働者に神々の骨折りを支えさせなさい!」
やがて、女神マミは、エアの助けを借りて『人間』を誕生させます。
彼女は、神々の前で高らかに演説します。
「あなたは、私に作業を命じた 私はそれを完了した
私があなたがたの重労働を取り除いた
私は労働者『人間』にあなたがたの骨折りを課した
あなたがたは労働者ー種を求める叫びを上げた
(…欠落…)私がそのくびきを解放した
私はあなたがたに自由を与えた」
……………………………………………………………………………
もし、そこに我々人類の代表者がいたら、
「それでは人間の自由はどうなるのか!」と叫ぶことでしょう。
(実際には「神々」との圧倒的な力の差に、「心の叫び」にとどま
るかも知れませんが、とにかく叫ぶでしょう。)
そもそも、我々は何故一生働かねばならないのでしょう?
大真面目に「神々のためだ!」という人は少ないと思いますが、
宗教改革の時代にはカルビンが「職業天授説」を唱えたりもして
います。
この、いつしか「当たり前のこと」のようになっている実態も、
「貨幣」のない世界を考えてみるとどうでしょう。物々交換的な
最小限の労働は残るかも知れませんが、貯蓄や借金返済のた
めの労働が必要でしょうか。
「傷病や老後の心配に備えての蓄財」という考えかたも、無
償の相互扶助が当たり前となっていれば、考える必要もなくな
ります。
また、身の回りの物質文明を考えても、本当に必要な品物や
サービスが何割あるでしょうか。知らぬ間に買わされてしまった
ものの、ほとんど使う必要が無い物があふれていますが、その
ための「労働」は本来必要の無かったものでは無いでしょうか。
この「不必要な労働」を「必須のもの」としてしまっているのが、
今の金融システムであり、その大元には、第二十八夜~四十三
夜でお話ししてきた、国の架空の借金を作り出すFRBや日銀、
そしてそれを牛耳っている国際金融資本が存在しています。
そしてその基盤には、今や「兌換性」こそ崩れてしまいましたが、
「金」という単なる鉱物の一種が存在しているのです。しかし、何
故"それだけ"に特別の「価値」を持たせる必要があるのでしょうか。
元々「金」を必要としているのが"この種の神々″であり、人間世
界に、それを必要とさせるシステムを創った上で、しかも「人間」
にその採掘を促進させ、吸い上げているとしたら…。何だか繋が
ってきませんか?
さて、次回第六十七夜は、人類の創造作業の話へと続きます。
目次のペーシへはこちらから
-弟子のクッテネルがお送りします。
≪神権者アヌンナキ ②≫
★ 下級アヌンナキの苦役
彼らが最初に降り立った時代には、人類はまだ地上にいませんでした。
従って、必要な作業は彼ら自身でするしかありません。しかし、宇宙船で
行き来するとなれば、人数にも限りがあります。
いったい、どれくらいの作業員がいたのでしょうか。シュメールの古文書
は、地球での作業に関与した「アヌンナキの数」について、次のように記
載しています。
アヌに任命されて、かれの指示を実行するために
彼は見張りとして天に300を配置した
天から見る地球の方向に
そして、地球上に600を住まわせた
全ての指示が出された後
天と地球のアヌンナキに任務を割り当てた
うち、300人の「天のアヌンナキ」は「イギギ」と呼ばれ、地球には上
陸せずに宇宙船にとどまった宇宙飛行士とされています。残る600人
は、アフリカの地下で鉱物を採取することを任務とされたのです。
鉱山の土地は「クルヌギア」と呼ばれ「神々が鉱石のたまった深い
トンネルで働く土地」という意味を表わすとされています。古文書には、
彼らは暗闇の中で、粉塵まみれの食事をとりながら働いたとの記載が
あります。
彼らには、地下でも「日中のように光を放つ銀の斧」という、先進的
な道具が与えられましたが、作業そのものは極めて辛いものだったよう
です。
その様子について、叙事詩の一節は、こう詠っています。
人間のように、神々が仕事を負って
その骨折りに耐えた
神々の骨折りは、大きかった
仕事は、激しかった 苦痛が、多くあった
彼らは不平を言って陰口を言う
その発掘中に不平を言う
★ アヌンナキの反乱
「もうこりごりだ!」という不満が、エンリルの鉱業地域の視察の際
に爆発します。
我々の司令官に敢然と立ち向かおう
彼が、我々から我々の重労働を取り除いてくれるように
神々の王、エンリルを 彼の住居の中で狼狽させよう!
そして、ある「古い時代の司令官」をリーダーとした反乱が決行されま
す。
その様子が古代の詩人によって描かれています。
神々は、彼(リーダー)の言葉を心に留めた
彼等は、道具に火をつけた
彼らの斧へ火をつけた
それらは、トンネルの採掘で彼らを煩わせたのだ
彼らはそれを持って 英雄エンリルの門に行った
夜であった。寝ずの番の真ん中あたり
彼の住宅は取り囲まれた
しかし、神エンリルは、知らなかった
カルカルが不穏に気がついた
彼は、掛け金を滑らせて、外を見た
カルカルは、ヌスクを起こした
彼等は、騒音を聞いた
ヌスクは彼の支配者を目覚めさせ
彼のベッドから起こして言った
「私の支配者、あなたの住宅は囲まれています
戦いはあなたの門まで迫っています」
エンリルは、すぐに武器をとって戦おうとしますが、首相ヌスクは、
アヌとエア(エンキ)を加えて会議をするように促します。アヌは反
乱の首謀者に、この事態について質問するようにヌスクに指示しま
す。
しかし、発掘に携わった神々の一人ひとりが、窮状に耐えかねて
決起したことを知ると、エンリルは涙し、首謀者を処罰するのではな
く、自分を解任するようにアヌに告げます。アヌもその窮状を知り、
こう言います。
我々は、どうして彼らを批難しているのか
彼らの仕事はひどかったし、彼らの苦痛は大きかった!
毎日、その悲嘆の声は激しくなった
我々はその告訴を聞くべきだろう
ここで、エアが事態を解決するための妙案を出します。
「誕生の女神がいるのだから
彼女に原始的な労働者をつくらせればよい
彼にくびきを負わせなさい
彼に神々の骨折りを支えさせなさい!」
★ 新たな労働者は「人間」
エアの提案はすぐに受け入れられます。そして、この「原始的な
労働者」 は『人間』と名づけられるのです。何と、我々の労働の原
点は、神々の重労働を肩代わりすることだったのです!
神々は女神を償還して尋ねた
「神々の助産婦、賢いマミよ あなたは誕生の女神である
労働者を作りなさい! 原始的な労働者を作りなさい
彼が、束縛を負うのだ!
彼に、エンリルによって設定されたくびきを負わせなさい
労働者に神々の骨折りを支えさせなさい!」
やがて、女神マミは、エアの助けを借りて『人間』を誕生させます。
彼女は、神々の前で高らかに演説します。
「あなたは、私に作業を命じた 私はそれを完了した
私があなたがたの重労働を取り除いた
私は労働者『人間』にあなたがたの骨折りを課した
あなたがたは労働者ー種を求める叫びを上げた
(…欠落…)私がそのくびきを解放した
私はあなたがたに自由を与えた」
……………………………………………………………………………
もし、そこに我々人類の代表者がいたら、
「それでは人間の自由はどうなるのか!」と叫ぶことでしょう。
(実際には「神々」との圧倒的な力の差に、「心の叫び」にとどま
るかも知れませんが、とにかく叫ぶでしょう。)
そもそも、我々は何故一生働かねばならないのでしょう?
大真面目に「神々のためだ!」という人は少ないと思いますが、
宗教改革の時代にはカルビンが「職業天授説」を唱えたりもして
います。
この、いつしか「当たり前のこと」のようになっている実態も、
「貨幣」のない世界を考えてみるとどうでしょう。物々交換的な
最小限の労働は残るかも知れませんが、貯蓄や借金返済のた
めの労働が必要でしょうか。
「傷病や老後の心配に備えての蓄財」という考えかたも、無
償の相互扶助が当たり前となっていれば、考える必要もなくな
ります。
また、身の回りの物質文明を考えても、本当に必要な品物や
サービスが何割あるでしょうか。知らぬ間に買わされてしまった
ものの、ほとんど使う必要が無い物があふれていますが、その
ための「労働」は本来必要の無かったものでは無いでしょうか。
この「不必要な労働」を「必須のもの」としてしまっているのが、
今の金融システムであり、その大元には、第二十八夜~四十三
夜でお話ししてきた、国の架空の借金を作り出すFRBや日銀、
そしてそれを牛耳っている国際金融資本が存在しています。
そしてその基盤には、今や「兌換性」こそ崩れてしまいましたが、
「金」という単なる鉱物の一種が存在しているのです。しかし、何
故"それだけ"に特別の「価値」を持たせる必要があるのでしょうか。
元々「金」を必要としているのが"この種の神々″であり、人間世
界に、それを必要とさせるシステムを創った上で、しかも「人間」
にその採掘を促進させ、吸い上げているとしたら…。何だか繋が
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さて、次回第六十七夜は、人類の創造作業の話へと続きます。
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