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トンデモ話は奥で繋がる(60) 22.11.30

トンデモ話は奥で繋がる 「第六十夜」
-弟子のクッテネルがお送りします。

≪シェムは「名前」にあらず≫

 ★ イナンナの旅行服
 
縮IMG_0007 
(ジョン・ヘイウッド『世界古代文明史』《原書房(邦訳)》p25より転載)

 現代考古学の研究によれば、最古の都市と国家紀元前4300年から3100
頃の間に、メソポタミア南部に成立したとされており、初期の人口は5~8千人と推定さ
れています。

 その最大の都市「ウルク」(聖書の「エレク」)には2つの聖域があり、そのひとつが天神
アン」を奉るクッラバ地区、もうひとつが戦争と恋の女神「イナンナ」(彼女はギリシャ
神話の「アフロディーテ」に当たります。)を奉る「エアンナ地区」でした。
(ジョン・ヘイウッド『世界古代文明史』p24《原書房(邦訳)》より)


縮IMG_0020 

(ジョン・ヘイウッド『世界古代文明史』《原書房(邦訳)》p26より転載)

 シュメールの文書によれば、地上には「天と地の神々」が住むための神殿である
ジッグラドが建てられたといます。「アン」についても何度か地球に降りてきており、
彼の神殿である「エ・アンナ」での壮大な儀式の様子が記されています。

 一方、「イナンナ」は若い神であったため、もともとシュメールの東にあるアラタ
国を与えられたものの、色香で「アン」にうまく取り入り、頻繁にウルクの地を訪れ、
ほとんど主のいない「エ・アンナ」との間を自由に通勤(?)していました。

 「イナンナ」は空を飛ぶ能力があったと、いくつもの文書が伝えており、かの女神
を象ったレリーフにも羽のようなものが見て取れます(ウィキペディア写真参照)。
しかし、体に生えていると言うよりは、むしろ身に着けている感じに見えます。 

 別の古文書には、この女神が旅に出る時には、7つの品を身に着けたていたと記
載されています。
 
 ① につけたシュガルラ        ② につけた測定用ペンダント
 ③ にかけた小さな青い石の鎖   ④ にのっけた対の石
 ⑤ に持った黄金の筒         ⑥ を包んだ皮ひも
 ⑦ 身にまとったパラの服

 これらが何であるのか、誰も説明ができないでいました。しかし1934年、そのヒン
トとなるものを、マリの遺跡発掘の一行が発見します。それは等身大の美しい婦人
の彫像
で、一対の角をかたどった頭飾りが、女神であることを示していました。

 その女神は⑤円筒形の物体を持っていたため、「つぼを持った女神」と名付けら
れます。そしてその頭には、①特殊なヘルメットをかぶっており、その両側には②パ
イロットのイヤホンにそっくりな突起物
がついていたのです。

 さらに女神の首の後ろには奇妙な四角い箱がつけられており、その箱はブラウス
の上から渡された⑥二本の平行した皮ひもと、④2つの大きな肩当てで支えられ
ていました。また、箱の底にはホースのようなものが取り付けられています。

 この装いは、超高空飛行パイロット宇宙飛行士の姿とそっくりです。ちなみに
⑦パラの服とは「統治者の服」という意味であり、①「シュガルラ」とは「遠く宇宙
に行かせるもの」
という意味なのだそうです。

 この特徴から見て、これが「イナンナ」であることはほぼ間違いないでしょう。⑤円筒
形の物体
については用途は特定できませんが、通信機や宇宙食の容器などである可
能性が高いものと思われます。

 古代の記録には、神々はこのような装具を、地球の空を飛ぶ時だけではなく、遠い
天界に昇った時にも身に着けていた、と記されています。この極めて現代的な描写は、
これらが単なる寓話ではなく、現実のものであったことをうかがわせます。

 ★ 天の舟に乗る女神

 旅行服を身に着けたイナンナが天へ旅行するのを、賛美歌はこう歌っています。

  天の淑女よ  天の服をまとい  雄々しく天に昇る
  人々の住む大地を越えて  彼女はムーに乗って飛ぶ
  ムーに乗る淑女よ  悦楽の翼もて天の高みに
  人々の休める所を越えて  彼女はムーに乗って飛ぶ

 「ムー」とは「火を噴きだすもの」という意味を持っています。また別の文書には、こ
の乗り物を「聖なる黒い風の鳥」と呼んでおり、それを格納するために、シュメールの
支配者グデアが囲いを作った時のことが記載されています。

 そこには、その囲いの建設のために、巨大な横梁とたくさんの石材を遠くから運び
込む必要があったと記され、それが完成して初めて、その「聖なる鳥」は天界にとどま
ったり下界にとどまったり
できるようになったと言っています。

 また別の文書には、「聖なる鳥」が飛び立つ時は、「盛り上げたレンガの上に炎を
吹き付け」
、「火炎のように光り、高く勢いよく飛んだ」とされています。また、レバノン
のビブロスで発見された、イシュタルの大神殿の様子を描いた古代貨幣には、円錐形
の物体
が刻まれています。
縮IMG 
(ゼカリア・シッチン『人類を創造した宇宙人』《徳間書店(邦訳)》p165より転載)

 ★ バベルの塔とは
 

 また、「ムー」から派生した「シェム」("ムーであるもの"の意)という言葉は、旧約
聖書
にも現れています。代々の聖書学者たちは、「シェム」という言葉が出てくるたび
に「名前」と訳す過ちを続けてきましたが、実際には「上部が楕円形の円錐の建造
」を指します。

 例えば「創世記」には、人間が「シェム」を作り上げようとした試みが述べられて
いますが、聖書学者たちは『名前を付けたいという人間の欲求』を表す「たとえ話」
として済ませてしまいました。

 また、アラムを征服したダビデ王は、それを記念して「シェムを作った」とあります
が、 「名前を作った」では意味が通りません。空にそびえる円錐の建造物を作った
のです。それは古代に作られた「ムー」の形を模造したものなのです。

 そして極め付けが「バベルの塔の物語」です。大洪水の後、シュメールの地で再
び繁栄を始めた人類は、レンガによる高層建築の技術を修得し、こう計画します。

  わが都市を建てよう   その頂が天にも届く塔を
  そしてシェムも作ろう  地球上くまなく行かれるように

 しかし、この人間の計画を、神々は好ましく思わなかったのです。

  そして神は降り来て  アダムの子らが建てた都市と塔を見たり
  神は言われた

  『 見よ、すべての人々が同じ言葉をしゃべり同じ民である。
    そして、これが彼らの企みの始まりなのだ
    人々がしようと企むことは全て成し遂げてしまうだろう。』

  そして、神は自分の仲間たちに言った

  『 一緒に降りてゆこう
    そして、人間どもの言葉をまぜこぜにしてやろう
    人間が互いに他人の言葉がわからなくなるように 』

  そして、神は、そこからまき散らした 全ての地球の表面に
  そして、人々は都市を作るのをやめた
  それゆえに、その地の名をバベルという
  そこで、神が地球の言葉を混ぜたから

 ここで前段の「シェム」を「名前」と訳してしまうと、この話が全く寓話的になってしま
います。 「シェム」とは、神々同様、「地球上くまなく行かれる」ものであり、だからこ
そ、その使用は神々だけの特権としたかったと考えればスムーズに理解できます。

 ★ 創世記第6章

 最後に、シッチンは創世記の第6章の冒頭を抜書きしています。この時代とは、ア
ダム以後、代々人類が増え続けた時代と、大洪水前の、神々が人類の蛮行に幻
滅していた頃
中間の時期に当たります。

  人が地のおもてに増え始めて 娘たちが彼らに生まれたとき
  神の子たちは人の娘たちの美しいのを見て 
  自分の好む者を妻にめとった

  (…中略…)

  神々ネフィリムは、地上にいた
  その当時にも、それからずっと後まで
  神々の息子たちが アダムの娘たちと同棲した
  そして子供が生まれた
  彼らは永遠の力を身に着けた シェムを持つ人たちとなった

 ここでも聖書学者たちは、「シェムを持つ人たち」を「名前を持つ人たち=有名な
人たち
」と訳しています。そうではなく、神々は地球に滞在するようになったからこそ、
天と地を行き来する乗り物」である「シェム」を持つ人となったのです

  このように、シュメールの「天と地の神々」とは、ロケットのような乗り物で、
降りてきて、地上に君臨していた者たちを指していたのです。それでは彼らが
いったいどこから降りてきたのか次回第六十一夜は、彼等の故郷の話へと続
きます。


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握力は小学生よりない力なし。ひっそりとこのシャバの片隅でモーニングを食べている凡人です。猫、鳥、虫等、とやり合いながら暮らしています。

るんるうん

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またの名はクマネルです。ふしぎなことが好きです。着物も好きです。

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たまに-クッテネル-が記事を書きます。そちらもよろしく。

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