2010.11.24
流れに乗る
今日、近くの川の橋を徒歩で渡りました。コンクリートの欄干から川の流れを覗きました。
いつも思うのですが、川を渡ると、なぜか立ち止まってしまいます。川の向こう、上流の流れの渦巻く様子や、ところどころ石がごろごろとしているあたりを水が左右にざっと白い筋をつけてこちらに向かってくる...そんなさまや、川の端でカモがつっーと滑るように移動していたりするのをつい見ようともなく見てしまいます。
ただ、水が...川が...流れているだけです。
しかし、よく観察していると、橋の真ん中で下をのぞきこみ、そして、はるか上流、または下-しも-のほうをなんとはなしに見ている人の多いこと。
惹かれるのは、川の流れ...
川の流れは人の歩みをとまらせます。
ただ流れる川...
見るだけで、いつもと違うゆったりとした時間の中にいるような気さえします。
川面を見ると、紅葉した木々の葉が次から次へと流れては去っていきます。
真ん中の流れの葉は早く、水の流れに急き立てられるように流れていきます。
春は桜のはなびらだった...今は赤い葉です。くるくると回ったり、ざぶんと少し水に入ったり出たり...葉は速く流れます。
あれ、いつもは川の真ん中ばかり見ていたのですが、川のカーブや盛り上がりのあるところなど、でこぼこのせいでしょうか。そちらに行った葉は、急に速度を落としています。流れがよどんでいて、すみに葉が集まっているところさえあります。しがらみのようなものにひっかかった葉は流れないですが、その近くの葉も流れがゆるいため、ゆっくりと流れています。
緩慢な流れの葉っぱ...
私もあの葉っぱのようです。
なかなか、流れているようで進まない。そんな気がしました。
よく、-流れに乗る-とか、いうことを言います。流れに乗るばかりか、順風満帆、目標をしっかりと定め、帆をあげる...私は行くぞと宣言する。
そして、折よく、風もおき、帆は風をはらみ、爽快に水面を走り出す...
そんな人は今日見た真ん中の流れで勢いよくながれている-紅葉-に似ているなぁ。
唐突に-順風満帆-という言葉を思い出し、私はじぶんに問うたのです。
帆をあげる...自分は帆を揚げているのだろうか?どこに行こうとしているのだろうか...
そんなどうでもいいことをいつものように考え出したら、とまりません。
でも、あの、すみにたまっている紅葉も、勢いよく流れている紅葉も、すべて紅葉...同じといえば同じ...
この欄干からみれば、おなじ川の流れの事象なのです。
スピリチュアルな人は-人生の波に乗る-ということをいいますが、人生は、乗っている人、よどんでいる人、本人は乗っていると思っていても、外れている人...様々です。
流れに乗るということは、ときはよどみ、逆行することさえあるかもしれません。
あの緩慢な流れの落ち葉を自分のようだと思い、同時に、川全体を眺める...
まるで見えない帆をあげているように順調に下る紅葉も、よどみでくすぶっている紅葉も、それはそれ...川は流れるのでしょう。
いつも思うのですが、川を渡ると、なぜか立ち止まってしまいます。川の向こう、上流の流れの渦巻く様子や、ところどころ石がごろごろとしているあたりを水が左右にざっと白い筋をつけてこちらに向かってくる...そんなさまや、川の端でカモがつっーと滑るように移動していたりするのをつい見ようともなく見てしまいます。
ただ、水が...川が...流れているだけです。
しかし、よく観察していると、橋の真ん中で下をのぞきこみ、そして、はるか上流、または下-しも-のほうをなんとはなしに見ている人の多いこと。
惹かれるのは、川の流れ...
川の流れは人の歩みをとまらせます。
ただ流れる川...
見るだけで、いつもと違うゆったりとした時間の中にいるような気さえします。
川面を見ると、紅葉した木々の葉が次から次へと流れては去っていきます。
真ん中の流れの葉は早く、水の流れに急き立てられるように流れていきます。
春は桜のはなびらだった...今は赤い葉です。くるくると回ったり、ざぶんと少し水に入ったり出たり...葉は速く流れます。
あれ、いつもは川の真ん中ばかり見ていたのですが、川のカーブや盛り上がりのあるところなど、でこぼこのせいでしょうか。そちらに行った葉は、急に速度を落としています。流れがよどんでいて、すみに葉が集まっているところさえあります。しがらみのようなものにひっかかった葉は流れないですが、その近くの葉も流れがゆるいため、ゆっくりと流れています。
緩慢な流れの葉っぱ...
私もあの葉っぱのようです。
なかなか、流れているようで進まない。そんな気がしました。
よく、-流れに乗る-とか、いうことを言います。流れに乗るばかりか、順風満帆、目標をしっかりと定め、帆をあげる...私は行くぞと宣言する。
そして、折よく、風もおき、帆は風をはらみ、爽快に水面を走り出す...
そんな人は今日見た真ん中の流れで勢いよくながれている-紅葉-に似ているなぁ。
唐突に-順風満帆-という言葉を思い出し、私はじぶんに問うたのです。
帆をあげる...自分は帆を揚げているのだろうか?どこに行こうとしているのだろうか...
そんなどうでもいいことをいつものように考え出したら、とまりません。
でも、あの、すみにたまっている紅葉も、勢いよく流れている紅葉も、すべて紅葉...同じといえば同じ...
この欄干からみれば、おなじ川の流れの事象なのです。
スピリチュアルな人は-人生の波に乗る-ということをいいますが、人生は、乗っている人、よどんでいる人、本人は乗っていると思っていても、外れている人...様々です。
流れに乗るということは、ときはよどみ、逆行することさえあるかもしれません。
あの緩慢な流れの落ち葉を自分のようだと思い、同時に、川全体を眺める...
まるで見えない帆をあげているように順調に下る紅葉も、よどみでくすぶっている紅葉も、それはそれ...川は流れるのでしょう。
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