FC2ブログ
   
08
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
   

おでんと北風と

今日は晴れました。晴れて、風も吹かなかったので、外にでて、庭木を切りました。
昔の11月は寒く、近くの高校の文化祭に行くと、日陰はぐんと冷える上に、校舎の隙間風が強くたたきつけ、小さい手にミトン、毛糸の帽子、マフラーは必須でした。
昔と比べると今は暖かいです。今日なんか、家の中に蚊がぶんと舞っています。

冬になると、ミトンをして学校に行っても手は冷たく、暗い寒い教室で、みんなの息が白くわたわたと、漂っていました。しもやけをしている子もいて、包帯を巻いている子も必ずいたものです。わたしの小学校は、暖房が1.2年生しかなく、3年生から高校3年まで、暖房はみんなの体温だけでした。
太平洋側の学校は、暖房がないもの...と、思っていましたが、大学のときもっと南の学校出身の子が暖房があったということを言うのを聞いて、なんだと、思いました。愛知がけちなだけだったのでしょうね。

むかしはけちな愛知県でも今は、暖房が入っています。今は昔より暖かいというのに、贅沢になったものです。

11月になり、北風、西風がつよくなってくると、町のちょっとしたちいさい店でおでん-関東煮-を売っていました。売ってる店は、コンビにではなく、ちいさい駄菓子屋や、よろずや(昔のコンビにのようなもの、でもださく暗く、小さい)でした。売る人は若者ではなく、おばあさんです。
町を風にあおられながら、自転車で東に行き、帰りは強烈な向かい風。子供の自転車ではなかなかすすめません。行きの追い風がうらめしく思える時であります。
ころころと、プラタナスの葉が転がっていくのを見ながら、自転車と風と格闘していると、信号が赤に変わります。 
「うっ、寒い。」
またも風がうなりながら顔面を掠めて道路の方へと向かっていきます。

そんな時、信号のすぐそこの、駄菓子屋の-関東煮-という張り紙が妙に大きく見えます。しばし、迷った挙句、友達と駄菓子やへ...

昔はおでんとか、関東煮とか、いろいろと言ってたような気がしますが、このごろは関東煮ってあまり聞きませんね。
ラムネや、ポンポン菓子が並べてある店先の奥に進むと、関東煮のなべがあります。
なかは暖かく、ほっと休まり、気のせいか、風の音も小さく遠くで聞こえてきます。
かわりに、関東煮の音が、ぐつっ、ことこと と、聞こえ、そんな音とだしの匂いをかぐと、いつも決まって悩むのです。

たまごにするか、ちくわにするか、こんにゃくにするか。

昔、こんにゃく、ちくわは確か10円でした。たまごは20円か30円です。
おこづかいが一日10円です。
一日10円といっても、鉛筆、消しゴム、ノートも買わねばなりません。こんにゃくといえども、毎日なんてとんでもない。駄菓子やのくじ引きもせねばならないし、ようかいけむけむも買いたい...

しかし、おでんの匂いが食欲をそそります。
私をたべておくれ。

私は我慢だ。とおもい、本当は卵が食べたいところを、こんにゃくに変更し、おばあさんに言います。
「こんにゃくください」友達の懐事情も同じようで、頭と、おなかは卵を欲しているのだが、財布がこんにゃくと叫んでいたようです。
おばあさんは、こんにゃくをなべから出し、二人にくれます。

こんにゃくは熱くて、食べるのに意外と時間がかかりますが、食べてしまうと食べた気がしません。
あ...ぁやっぱり卵がよかったかも...と、後悔しつつ、駄菓子屋の木の戸をあけて、また、自転車に乗り、家へといそぐのでした。

昔は卵のおでん、関東煮はそうやたら食べられなかったと思います。子供は大体が卵好きでしたが、いまはどうなんでしょう。現在は卵も安く、冬も暖かくなりました。冬といってもずいぶん変わりました。

変わらないのは、時折ふきつける強い、北風、西風です。

西風が、木々を揺さぶり、葉をこれでもかというほどに落とし、どこかに運んでいくのを見ると、寒い、晩秋の夕方と、暗い駄菓子屋の奥のおでん鍋を思い出します。
関連記事

theme : 日々のできごと
genre : ライフ

Secret

プロフィール

工芸美術をやっています。2017年からスペイン語の試験を受けています。が、ドンキホーテはいまだに完読できていません。握力は小学生よりない力なし。ひっそりとこのシャバの片隅でモーニングを食べている凡人です。

るんるうん

Author:るんるうん
またの名はクマネルです。ふしぎなことが好きです。着物も好きです。

たまに、魚を捌きます。猫におしっこをかけられたこともありますし、珍しい体験もあります。

たまに-クッテネル-が記事を書きます。そちらもよろしく。

いつのまにか歳をとりました。

☆★☆管理画面★☆★


☆★☆

十二か月の着物

手持ちの着物を月ごとに替えて表示してみました。2015年1月
縮縮きものあわせIMG_1116  蕪柄の小紋と、金の傘の柄の帯 冬の野菜-かぶら-は、ほっこりとした暖かさを感じます。帯の地色は新春の華やぎを...

カテゴリ

最新コメント

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
心と身体
111位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
スピリチュアル
34位
アクセスランキングを見る>>

カレンダー

07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

リンク

RSS登録er

月別アーカイブ

ブログ翻訳

powered by 3ET
powered by 電脳PC生活

メールフォーム

メールはこちらまで

名前:
メール:
件名:
本文:

検索BOX・タグ一覧

サイト内検索

全記事一覧,全タグ一覧へ

クマネルおすすめコーナー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示

QRコード

以下のHPもありますが、休止中です。

星読の譜

QR

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

最新トラックバック

カテゴリ別タカラキッチンを使ってみて記事一覧