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トンデモ話は奥で繋がる(3) 22.1.20

トンデモ話は奥で繋がる 「第三夜 」

これは-クッテネル-が書いてます。
≪民衆はイエスに『神』を求めた≫

 ★ 「イエス」登場までの経緯

さて、バビロニア捕囚後の状況について簡単に記しますと、

 紀元前538年、ペルシア王クロスはユダヤ捕囚民を釈放します。熱心な
信者達は、イスラエルを再建すべく、パレスチナの地へ戻り、エルサレム
宮殿を再建します。そして、薄れかけていた信仰を引き締めるべく『律法』
が再編され、この時点で歴代の預言者たちの言葉と、一族の歴史を綴った
『旧約聖書』が生まれます。

 紀元前142年にはシリアから独立を認められ、『律法』は民族の全生活の
規範とされ、その研究と解釈を専門とする『律法学者』が現れ、彼らの考え
方は、神殿儀式を司っていた『祭司』とは一線を画すようになります。
 
 紀元前63年、エルサレムはポムペイウスによって占領され、ローマの支配
下に置かれます。すると、ローマの新しい文化に対して柔軟に応じる者と、
純粋な伝承を重んじる立場の違いから幾つかのグループが生まれます。
 その中で特に有力であったのが以下の3派でした。

 律法の厳格な遵守を追及する『パリサイ派』
祭儀を重視し、ローマの文化支配に対して妥協的であった『サドカイ派』
 これら全てに抗議し、隠遁的な禁欲主義を採った『エッセネ派』

 『エッセネ派』から現れた預言者『ヨハネ』は、その考えを一歩進めて
『自己の罪を悔い改め、道徳的な心の新生を計る』ことを説いていました。
 彼は、特に貧しい層の者たちから支持をうけ、彼のもとに集まった者たち
へ、香油を注いで新たに生まれ変わる『洗礼』の儀式を行っていました。
そして、『イエス』が、そこに現れたとされています。

 ★ 「イエス」を十字架刑に処した者

 イエスは、さまざまな奇跡的な秘儀を交えながら、『旧約聖書』の預言者
たちの言葉に立ち戻ることを説きます。その意味では、彼も預言者のうちの
ひとりに過ぎず、彼自身もそれ以上の存在を語ったわけではありませんし、
『パリサイ派』との対立も、『律法』の解釈の相違に過ぎなかったのです。
 ただ一点、彼が『律法』の禁忌を侵したとされるのは、

 『何人も、わたしによらなければ、父(=神)の許にゆくことは出来ない』
 
 として、「彼の言葉に直接従う」ことを説いたことでした。このことは、
「神の前では、いかなる『特別な存在』もなく、全てが平等である」とした
『律法』の教えに反することとされたのです。

 『パリサイ派』を中心とした、反イエス勢力は、このことを持って彼を裁
判にかけようと企てます。しかし、それだけでは彼が「十字架刑」に処せら
れることにはならなかったです。
 ローマ人総督ポンテオ・ピラトは裁判の末、「彼には罪は見出せない。彼
を過越祭の釈放人としてはどうか」と民衆に呼びかけています。しかし、民
衆は、「彼ではなくもうひとりの罪人バラバを」と答えます。

 民衆は「超能力」を持つイエスが、彼らの救世主となって、この窮屈な被
支配の世界を打破してくれるものと期待していました。しかし、イエスは、
彼らに対しては、"彼らがすべきこと"=やろうと思えばできる『神』の意思 に
かなった行ないをする
ことを語るのみでした。…そして、民衆は手のひら
を返すように彼を憎みます。民衆もみな裏切り者『ユダ』なのです。

 さて、何か同じようなことが、現在の日本にも起きていませんか。
  「体質改善」をしようとする漢方医に、「即効性の景気回復薬」を求めて
は いませんか。
 政治を変えようと、膿を作っている傷口を、「潔癖症」というメスで抉り とれ
と要求していませんか。
 前のヤブ医者に、さんざんな目に遭っているのに、また同じような治療を
して欲しいとせがむのですか。
 もう少し新しい主治医のやり方を見てからでも、遅くはないのではないで
すか。

さて、次回第四夜は、「イエス」の説いた『神』と、『復活』について書
いてゆこうと思います。

目次のペーシへはこちらから

 
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握力は小学生よりない力なし。ひっそりとこのシャバの片隅でモーニングを食べている凡人です。猫、鳥、虫等、とやり合いながら暮らしています。

るんるうん

Author:るんるうん
またの名はクマネルです。ふしぎなことが好きです。着物も好きです。

たまに、魚を捌きます。猫におしっこをかけられたこともありますし、珍しい体験もあります。

たまに-クッテネル-が記事を書きます。そちらもよろしく。

いつのまにか歳をとりました。

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