トンデモ話は奥で繋がる(41) 22.7.31

トンデモ話は奥で繋がる 「第四十一夜」
-弟子のクッテネルがお送りします。

≪表向きだけの石油カルテル-OPEC≫

 ★ 石油価格の決定者 

 さて、前夜でお話した禁酒法の成立したのは1911年、折りしもその3年後に第
一次大戦が勃発し、17年にはアメリカも参戦します。新兵器となった飛行機、戦車
等に大量の石油が消費され、ロックフェラー一族の資産は増え続けます。

 その頃の石油の値段は、油田の発掘、運搬、精製・販売までを一貫して行う欧米
の石油資本が牛耳っており、産油国には権限がありませんでした。これを打ち破る
きっ翔ったのとなったのはイラン国際企業連合(コンソーシアム)の誕生でした。

 1954年、国際石油資本8社は、石油利権を産油国に戻し、生産された全ての
石油をコンソーシアムが買い取って販売し、その利益を8社で分配する方式を採用
します。これにより、産油国も利益の配分を受けることができるようになったのです。

 しかし、石油価格は依然として石油メジャー(スタンダード石油系の①エクソン
②モービル、③シェブロンと、後にシェブロンに合併された④ガルフ、モルガン系
⑤テキサコ、ヨーロッパ・ロスチャイルド財閥の⑥ロイヤル・ダッチ・シェル、英
米合併の⑦BPのセブン・シスターズに、⑧フランス石油を加えた8社)が決定力
を持っていました。

 コンソーシアムの誕生後も、石油メジャーは産油国に知らせることなく2度も勝手
に値下げをしました。そこで産油国は協議の上、石油価格の決定権を得るべく、19
60年
OPEC(石油輸出国機構)を結成します。

 当初は産油国間の利害がまとまらず、発足後しばらくは産油国は価格の引き上げ
を行うことが出来ませんでしたが、1970年に石油需給が逼迫したのを契機に、各
国が初の石油価格引き上げを行います。

 翌年、OPECは価格安定を望むメジャーとの間で、今後原油価格を毎年定率で引
き上げること、本協定を上回る価格での取引を認めないこと等を盛り込んだテヘラ
ン協定
を取り交わし、価格管理の当事者としての権限を持つに至ります。

 第4次中東戦争が勃発した1973年には、産油国は石油の減産と価格引き上げを
断行して、第1次石油ショックを起こし、1バレル=2ドル程度だった原油価格を2カ
月で12ドルまで引き上げたため、史上最大のカルテルといわれました。

 ★ ドル建て決済と、米国債の買い入れ

 しかし、表向きは産油国の独裁にも見えたこの協定の裏で、当時の国家安全保障
問題担当大統領補佐官
であったヘンリー・キッシンジャーは、ある提案を持って産
油国を回ります。(ちなみに彼は1956~58年の間、ロックフェラー兄弟基金に勤
めています。)その提案とは、

 ① アメリカが大量に石油を買うので、その決済をドルで行うこと。
 ② 石油決済代金のうち、決まった割合で米国債を購入すること。

でした。①については、歴訪時のドルは金との兌換紙幣でしたので、産油国にとって
不服はなく、これによって「ドル」は世界の基軸通貨の地位を得ます。しかし、1971
年8月15日のいわゆるニクソン・ショック金と米ドルの兌換は停止されてしまい
ます。

 ②には第三十九夜でお話した"からくり"があります。アメリカ国債は常に購入される
ことになり、いくらでも負債を増やせます。また、国債の売れ行きを良くするために、
アメリカは自国の石油をわざと消費せず、大量に輸入しています。

 ちなみに、この契約にサインしなかった2国が、イランイラクでした。アメリカの胡
散臭さを感じていたのかどうかはわかりませんが、アメリカの完璧な石油支配にケ
をつけた両国が、以後軍事的な標的とされる一因となっています。

 ★ 金融支配と引き換えの国際援助機関

 さて、先の石油ショック後も石油は高値を続け、第二次石油ショック後の1980年
には35ドルにまで上昇します。産油国はこの高値が当分続くものと期待して、その
収入を基にした巨額の国家プロジェクトを汲みます。

 ここでもキッシンジャーは、「使い切れない分は金塊を買って備蓄しなさい」との
アドバイスをし、産油国は当時1オンス700ドルの金塊を大量に買い付けました。

 しかし、2度の高騰の間に消費国は石油の節約を進め、経済も不況期であったた
め、石油の需要が減少していきました。一方、英国北海油田やメキシコなどを中心と
した非OPECの産油量が急増したため、OPEC各国の足並みが乱れ始めます。

 こうして1983年にはOPECは初の基準価格の引き下に踏み切らざるを得な
くなり、翌84年には1バレル14ドルにまで下落します。備蓄しておいた金も1オンス
300ドルに落ちており、プロジェクトの予算が足りなくなってしまいます。

 この機を狙っていたのが国際通貨基金(IMF)世界銀行で、不足分を融資す
る代わりに、石油の採掘権を担保にとります。これ以降、石油の利益金の配分は、
債権者であるIMFや世界銀行のトレーダーの手に移り、彼等が最大の取り分を得
るような価格に設定されるように変ってしまっているのです。

 このことを端的に示したのが、2008年の石油価格の乱高下でした。第二次イラ
ク戦争後ゆるやかに上昇してきた原油価格は、需給とは関係なく2008年春頃から
急騰
します。

 ところが7月3日に1バレル145.29ドルの最高値を付けた後、急反転し、3ヶ月後
の10月16日には69ドルになります。最高値の半値以下の事態に音を上げたOP
ECは10月に臨時総会を開き、11月1日からの減産を発表します。

 しかし、供給が減ったにも関わらず11月に入っても価格の下落は続き、12月の
半ばには30ドルすら割り込んでゆきます。9月のリーマンショックが影響したにせ
よ、産油国にはもはや価格決定権がないことを物語っています。

 実は、下落を続けていた石油価格に、さらに追い討ちをかけたこのリーマンショック
の目的のひとつが、グルジアの南オセチア侵攻に対し、断固たる措置を崩さなかっ
たロシアのプーチンに対する、ロックフェラーの制裁であったと菊川氏は推測して
います。(詳細を知りたい方は、是非同書をお読みください)

 さて次回第四十二夜は、こうした金融支配を通じて、ロスチャイルド家やロックフ
ェラー家が最終的に目指しているものについての話とする予定です。



目次のペーシへはこちらから
関連記事


 にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ

名古屋市内にてイベント、ワークを開催中 くわしくは-こもれびやま-↓にて 

ブログランキング参加してます。クリックおねがいします

こもれびやま-NEW-  ★ こもれびやま
スピリチュアルな記事は↓のブログに移りました

オリオン出航

こもれびやま-NEW-私のスピリチュアルエクササイズ、お茶会イベントのホームページです。-こもれびやま-はホームページのイベント詳細などを随時掲載しております。よろしかったら、ご覧ください。
着物、キッチンリフォームなどの記事は引き続きこちらで書いております。
line
line

comment

管理者にだけ表示を許可する

line
line

FC2Ad

line
プロフィール
名古屋でスピリチュアルなイベントを行っている-こもれびやま- を主宰してます。瞑想会、ミディアムシップワークなどスピワークをやっています。

るんるうん

Author:るんるうん
またの名はクマネルです。ふしぎなことが好きです。着物も好きです。

たまに、魚を捌きます。猫におしっこをかけられたこともありますし、珍しい体験もあります。

たまに-クッテネル-が記事を書きます。そちらもよろしく。

いつのまにか歳をとりました。

☆★☆管理画面★☆★

スピリチュアルなイベントをやっています
興味のある方は↓クリック

こもれびやま

オリオン出航

☆★☆

line
十二か月の着物
手持ちの着物を月ごとに替えて表示してみました。2015年1月
縮縮きものあわせIMG_1116  蕪柄の小紋と、金の傘の柄の帯 冬の野菜-かぶら-は、ほっこりとした暖かさを感じます。帯の地色は新春の華やぎを...
line
カテゴリ
line
最新コメント
line
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
心と身体
317位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
スピリチュアル
60位
アクセスランキングを見る>>
line
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
line
リンク
line
RSS登録er
line
月別アーカイブ
line
ブログ翻訳
powered by 3ET
powered by 電脳PC生活
line
メールフォーム
メールはこちらまで

名前:
メール:
件名:
本文:

line
検索BOX・タグ一覧
サイト内検索

全記事一覧,全タグ一覧へ

line
クマネルおすすめコーナー
line
検索フォーム
line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
RSSリンクの表示
line
QRコード
以下のHPもありますが、休止中です。

星読の譜

QR
line
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

line
最新トラックバック
line
カテゴリ別タカラキッチンを使ってみて記事一覧
line
sub_line