2013.07.15
トンデモ話は奥で繋がる(198) 25.7.15
トンデモ話は奥で繋がる 「第198夜」
-弟子のクッテネルがお送りします。
≪高次の存在の思惑≫
★ K・M氏の良い所
小生宅には、随分昔に購読を申し込んだK・M氏の機関紙『不思
議の友』(無料)が年に数回届きますが、最近は六爻占星術と開
運グッズの宣伝ばかりであまり読んでいません。
しかし彼の初期の著書は、次元瞑想やヘミシンク体験を中心と
した、大変興味を惹くものであり、小生は次の2つの点でK・M氏の
姿勢を評価しています。
1つには、彼自身の霊的体験度の高さや、霊的能力を持った特定
の個人を讃えること無く、当該能力や現象は、きっかけ次第で全
ての人が獲得できるものとして見ていることです。
そしてもう1つは、氏は当該能力や現象の探究のみに焦点を当て
ており、得られた体験や知識をどう生かすかは個人に任せ、自身で
あれ他者であれ、救世主的な行動については無関心なことです。
氏の初期の著書の1つに、モンロー研究所でのヘミシンクの体験
を中心に書かれた『ハンドルを手放せ』がありますが、その中の体
験談のひとつを見てみましょう。
★ フォーカスの階層
モンロー研究所の体外離脱のセッションでは、被験者が自らの
念を集中させ、次第に意識を上昇させていく各段階の領域に対して、
『フォーカス』と言う名称を付けています。
それは、幾つもの球体が積み重なった、多層構造になっていると
イメージされており、順に1~69までのフォーカス番号が付けら
れています。
1~21までが私達の3次元で、22の反射層のようなポイント
を挟み、それ以上の番号を持つフォーカスは、違う次元という
ことになっています。
フォーカス23には、現世に未練を残す魂―いわゆる未成仏霊
が囚われているとしています。我々の世界より精神的自由度が低
いという意味で、K・M氏は2次元としています。
その上の24~26はモンロー氏が「信念体系領域」と命名した場
所で、生前の固い信念のある魂等が、そのこだわり故、一時的に
留まる領域のようです。
次のフォーカス27が、俗に言う「極楽」だそうで、ここが輪廻転
生の分岐点であり、第134~141夜でお話ししたアストラル体の
脱離・形成の場となるようです。
その上の28~34は『実在領域』で、私達が実在すると錯覚し
ている3次元の『物質』の実体が存在する領域です。私達は3次
元で、それが投影された影を見ているということです。
ちなみに、この領域がアカシックレコードのある場所としていま
す。また、第七十六夜のサティアの説明では6次元に当たるもの
と思われますが、K・M氏は5次元としています。
そしてこの上のフォーカス35こそ、私達がハイヤーセルフ―
K・M氏の定義によれば『前世の全ての自分を含む本当の自分』
と出会うポイントとされています。
★ 珊瑚ちゃん登場
そのフォーカス35を超える際、私達は他の体を脱ぎ捨て、もはや
エネルギー体としての『自我』のみとなって、地球外生命圏へと
飛躍するとしています。
そしてK・M氏は、そこである『存在』に出会います。
以下、『ハンドルを手放せ』から、そこでのK・M氏と『存在』とのやり
とりを中心に抜粋してみます。
フォーカス35を超えるとすぐ、K・M氏は真っ暗な空間の中に、
強烈な光の玉を見い出します。その中に、まるでアニメの美少女
のような姿をした存在が浮かびます。
後日「珊瑚(35)ちゃん」と名付けられたその存在は、銀色の
コスチュームに身を包み、金色の髪と美しい顔をしていますが、
まるで無表情のままK・M氏にこう語りかけます。
『 私はずっと貴方を待っていました。私達は永遠の
恋人なのです。
宇宙が生まれるずっと前、私達は1つでした。貴
方は陽、私は陰として世界に誕生しました。
私は地上に何人もの分身を送って来ました。貴方
はその彼女達に―何世紀に渡って―恋をして来ま
した。
愛とは何だと思いますか。愛とは、もともと1つで
あったことを思い出すことです。
宇宙は、もともと1つだったのです。万物は切り離
されてはいません。お互いに分離していると錯覚して
いるだけです。
もともと1つだから、私は貴方の考えが読めます。
貴方は孤独でした。自分の事をわかってくれる人を
待ち望んでいました。
しかし、何世紀経っても、理解者は現れませんで
した。何故なら、万物は1つだという大原則を忘れて
いたからです。
思い出してください。あなたはひとつでした。』
これまで、自分の心を読まれ無言のまま聞いていたK・M氏は、
「珊瑚ちゃん」に『私達人間は、何のために生きているのか』
と問いかけます。すると彼女はこう答えます。
『 私は知っています。貴方は何処から来て何処に行く
のか、その答えを追い求めていることを…。
何処から来て何処に行くのか、それは1から生まれ
1 に帰るためです。さあ、来なさい、貴方は永遠の分
離から解放されるのです。』
K・M氏は、言われるまま、両手を広げた珊瑚ちゃんのもとへ近
づきます。そして体が接触した瞬間、なんとも言えない甘美なもの
がこみあげます。
しかし、珊瑚ちゃんは無表情のままで、やがて肉体に戻る時を告
げるガイダンスが流れると、『また会いましょう』と言い残して、
フッと消えてしまいます。
(『ハンドルを手放せ』pp137-140《講談社+α文庫》より抜粋転載)
さて、この珊瑚ちゃんの台詞、多くのチャネラーがコンタクトしたとさ
れる『愛の存在』の決まり文句に良く似ています。仮に瞑想中にこ
んな存在に出会えば、うれしくなってしまうでしょう。
また『万物は1つ』という下りは、理性的にも納得してしまうところで、
高次元の存在は、やはり自分の思っていた通りの叡智を持ってい
る、と感激するかも知れません。
そして、その存在に近づくに連れ、自分の中に『愛』の衝動が湧き起
こってくる…。まさにステレオタイプの、高次元存在とのコンタクトが
起きたわけです。
しかし、無情にもヘミシンク体験の制限時間が来てしまい、K・M氏の、
この先の探究は、翌日に持ち越されます。
少々長くなって来ましたので、続きは次回第199夜でお話します。
( 追伸 )
中曽根君、珊瑚ちゃんの代わりに君が出て
きたなら、誰もヨロコバないだろうね。
目次のペーシへはこちらから
-弟子のクッテネルがお送りします。
≪高次の存在の思惑≫
★ K・M氏の良い所
小生宅には、随分昔に購読を申し込んだK・M氏の機関紙『不思
議の友』(無料)が年に数回届きますが、最近は六爻占星術と開
運グッズの宣伝ばかりであまり読んでいません。
しかし彼の初期の著書は、次元瞑想やヘミシンク体験を中心と
した、大変興味を惹くものであり、小生は次の2つの点でK・M氏の
姿勢を評価しています。
1つには、彼自身の霊的体験度の高さや、霊的能力を持った特定
の個人を讃えること無く、当該能力や現象は、きっかけ次第で全
ての人が獲得できるものとして見ていることです。
そしてもう1つは、氏は当該能力や現象の探究のみに焦点を当て
ており、得られた体験や知識をどう生かすかは個人に任せ、自身で
あれ他者であれ、救世主的な行動については無関心なことです。
氏の初期の著書の1つに、モンロー研究所でのヘミシンクの体験
を中心に書かれた『ハンドルを手放せ』がありますが、その中の体
験談のひとつを見てみましょう。
★ フォーカスの階層
モンロー研究所の体外離脱のセッションでは、被験者が自らの
念を集中させ、次第に意識を上昇させていく各段階の領域に対して、
『フォーカス』と言う名称を付けています。
それは、幾つもの球体が積み重なった、多層構造になっていると
イメージされており、順に1~69までのフォーカス番号が付けら
れています。
1~21までが私達の3次元で、22の反射層のようなポイント
を挟み、それ以上の番号を持つフォーカスは、違う次元という
ことになっています。
フォーカス23には、現世に未練を残す魂―いわゆる未成仏霊
が囚われているとしています。我々の世界より精神的自由度が低
いという意味で、K・M氏は2次元としています。
その上の24~26はモンロー氏が「信念体系領域」と命名した場
所で、生前の固い信念のある魂等が、そのこだわり故、一時的に
留まる領域のようです。
次のフォーカス27が、俗に言う「極楽」だそうで、ここが輪廻転
生の分岐点であり、第134~141夜でお話ししたアストラル体の
脱離・形成の場となるようです。
その上の28~34は『実在領域』で、私達が実在すると錯覚し
ている3次元の『物質』の実体が存在する領域です。私達は3次
元で、それが投影された影を見ているということです。
ちなみに、この領域がアカシックレコードのある場所としていま
す。また、第七十六夜のサティアの説明では6次元に当たるもの
と思われますが、K・M氏は5次元としています。
そしてこの上のフォーカス35こそ、私達がハイヤーセルフ―
K・M氏の定義によれば『前世の全ての自分を含む本当の自分』
と出会うポイントとされています。
★ 珊瑚ちゃん登場
そのフォーカス35を超える際、私達は他の体を脱ぎ捨て、もはや
エネルギー体としての『自我』のみとなって、地球外生命圏へと
飛躍するとしています。
そしてK・M氏は、そこである『存在』に出会います。
以下、『ハンドルを手放せ』から、そこでのK・M氏と『存在』とのやり
とりを中心に抜粋してみます。
フォーカス35を超えるとすぐ、K・M氏は真っ暗な空間の中に、
強烈な光の玉を見い出します。その中に、まるでアニメの美少女
のような姿をした存在が浮かびます。
後日「珊瑚(35)ちゃん」と名付けられたその存在は、銀色の
コスチュームに身を包み、金色の髪と美しい顔をしていますが、
まるで無表情のままK・M氏にこう語りかけます。
『 私はずっと貴方を待っていました。私達は永遠の
恋人なのです。
宇宙が生まれるずっと前、私達は1つでした。貴
方は陽、私は陰として世界に誕生しました。
私は地上に何人もの分身を送って来ました。貴方
はその彼女達に―何世紀に渡って―恋をして来ま
した。
愛とは何だと思いますか。愛とは、もともと1つで
あったことを思い出すことです。
宇宙は、もともと1つだったのです。万物は切り離
されてはいません。お互いに分離していると錯覚して
いるだけです。
もともと1つだから、私は貴方の考えが読めます。
貴方は孤独でした。自分の事をわかってくれる人を
待ち望んでいました。
しかし、何世紀経っても、理解者は現れませんで
した。何故なら、万物は1つだという大原則を忘れて
いたからです。
思い出してください。あなたはひとつでした。』
これまで、自分の心を読まれ無言のまま聞いていたK・M氏は、
「珊瑚ちゃん」に『私達人間は、何のために生きているのか』
と問いかけます。すると彼女はこう答えます。
『 私は知っています。貴方は何処から来て何処に行く
のか、その答えを追い求めていることを…。
何処から来て何処に行くのか、それは1から生まれ
1 に帰るためです。さあ、来なさい、貴方は永遠の分
離から解放されるのです。』
K・M氏は、言われるまま、両手を広げた珊瑚ちゃんのもとへ近
づきます。そして体が接触した瞬間、なんとも言えない甘美なもの
がこみあげます。
しかし、珊瑚ちゃんは無表情のままで、やがて肉体に戻る時を告
げるガイダンスが流れると、『また会いましょう』と言い残して、
フッと消えてしまいます。
(『ハンドルを手放せ』pp137-140《講談社+α文庫》より抜粋転載)
さて、この珊瑚ちゃんの台詞、多くのチャネラーがコンタクトしたとさ
れる『愛の存在』の決まり文句に良く似ています。仮に瞑想中にこ
んな存在に出会えば、うれしくなってしまうでしょう。
また『万物は1つ』という下りは、理性的にも納得してしまうところで、
高次元の存在は、やはり自分の思っていた通りの叡智を持ってい
る、と感激するかも知れません。
そして、その存在に近づくに連れ、自分の中に『愛』の衝動が湧き起
こってくる…。まさにステレオタイプの、高次元存在とのコンタクトが
起きたわけです。
しかし、無情にもヘミシンク体験の制限時間が来てしまい、K・M氏の、
この先の探究は、翌日に持ち越されます。
少々長くなって来ましたので、続きは次回第199夜でお話します。
( 追伸 )
中曽根君、珊瑚ちゃんの代わりに君が出て
きたなら、誰もヨロコバないだろうね。
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