2013.03.14
四字熟語 3 轍鮒之急 てっぷのきゅう
今回はてっぷのきゅう 轍鮒之急です。
以下コトバンクより抜粋
意味
差し迫った危急や困難のたとえ。車の通った跡のくぼみにたまった水の中で、苦しみあえいでいる鮒ふなの意から。▽「轍」は車が通った後に残った車輪の跡、わだちのこと。
晴れた日、からからから、都の大路を車が通ります。昔はアスファルト舗装はありません。古の東洋の土ぼこりをたてる土の道、それともヨーロッパの都市のような石畳の道。いずれにしても雨が降るとぬかるみ、足をとられます。石畳はいいような気がしますが、意外と、石と石のつなぎ目のところが緩んでいたりして、石を踏むとその間にたまった水が直線的に跳ね上がり、靴の上、ズボンのすそを濡らしたりします。
まったく、うらめしい、雨です。舗装されてない赤土の道などはズボンと足がはまったり、たまったものではありません。このような昔風の道は、雨が降ると、ちょこちょこ水たまりができたりします。雨上がり、そんな水たまりや、馬車の轍のあとのくぼみに水たまりができます。
ひとしきり降った後の道はこのようにぬかるんでいますが、その水たまりに青い空を発見するとうれしくなります。今は、日本ではよほどの田舎か、私道でないとこのようなぬかるみの青空をみることはありません。
昔は大雨が降ったりすると側溝や、急ごしらえの水たまりに亀などがはまっていることがありましたが、
さすがに鮒は見たことはありません。
夏などは大雨も激しいですがその後の照り返し、日光の強さもすさまじいです。雨でどこからか流れてきた魚や亀がその辺のみずたまりで一息ついていても、じりじりと突き刺す夏の日差しにどんどん水はなくなっていき、しまいには干上がります。
水たまりのような少しだけの水の中で喘いでいる鮒...すぐに水はなくなり死はそこまできています。
まさに、緊急時です。このてっぷのきゅうとは身近に迫った危急といいますが、
わだちの雨後の水たまりのわずかな水の中の鮒にとってはいかがなものでしょうか?
人間で言えば、火事に遭い、10階以上にいるが、もう自分では下の階におりることもできない。火の手はそこまで追ってきた。あぁ、はやく、助けてくれー...と、なんとももはや、せっぱつまった状態です。
差し迫った感はありますが、それより恐ろしいのは、生命を脅かすほどの危機が迫っていても自分の手ではどうしようもなく、救いの手を待つことのみ、と自力での脱出不可能といった閉塞感です。これが てっ亀の急 だったら、のろくてもすたこらさっさと行けますが、鮒はそうはできません。
この四字熟語を見ると本来の解釈からはずれますが、助かる望みの薄さと、ちっぽけな鮒の無力さを感じざるをえません。
しかし、この鮒、いったいどこから、そのへんの轍-わだち-に来たのでしょう。地面を歩くのは?なので、やっぱり大水で陸地にでてしまったのでしょうか?トビウオだったら少しは飛べるかもしれません。
以下コトバンクより抜粋
意味
差し迫った危急や困難のたとえ。車の通った跡のくぼみにたまった水の中で、苦しみあえいでいる鮒ふなの意から。▽「轍」は車が通った後に残った車輪の跡、わだちのこと。
晴れた日、からからから、都の大路を車が通ります。昔はアスファルト舗装はありません。古の東洋の土ぼこりをたてる土の道、それともヨーロッパの都市のような石畳の道。いずれにしても雨が降るとぬかるみ、足をとられます。石畳はいいような気がしますが、意外と、石と石のつなぎ目のところが緩んでいたりして、石を踏むとその間にたまった水が直線的に跳ね上がり、靴の上、ズボンのすそを濡らしたりします。
まったく、うらめしい、雨です。舗装されてない赤土の道などはズボンと足がはまったり、たまったものではありません。このような昔風の道は、雨が降ると、ちょこちょこ水たまりができたりします。雨上がり、そんな水たまりや、馬車の轍のあとのくぼみに水たまりができます。
ひとしきり降った後の道はこのようにぬかるんでいますが、その水たまりに青い空を発見するとうれしくなります。今は、日本ではよほどの田舎か、私道でないとこのようなぬかるみの青空をみることはありません。
昔は大雨が降ったりすると側溝や、急ごしらえの水たまりに亀などがはまっていることがありましたが、
さすがに鮒は見たことはありません。
夏などは大雨も激しいですがその後の照り返し、日光の強さもすさまじいです。雨でどこからか流れてきた魚や亀がその辺のみずたまりで一息ついていても、じりじりと突き刺す夏の日差しにどんどん水はなくなっていき、しまいには干上がります。
水たまりのような少しだけの水の中で喘いでいる鮒...すぐに水はなくなり死はそこまできています。
まさに、緊急時です。このてっぷのきゅうとは身近に迫った危急といいますが、
わだちの雨後の水たまりのわずかな水の中の鮒にとってはいかがなものでしょうか?
人間で言えば、火事に遭い、10階以上にいるが、もう自分では下の階におりることもできない。火の手はそこまで追ってきた。あぁ、はやく、助けてくれー...と、なんとももはや、せっぱつまった状態です。
差し迫った感はありますが、それより恐ろしいのは、生命を脅かすほどの危機が迫っていても自分の手ではどうしようもなく、救いの手を待つことのみ、と自力での脱出不可能といった閉塞感です。これが てっ亀の急 だったら、のろくてもすたこらさっさと行けますが、鮒はそうはできません。
この四字熟語を見ると本来の解釈からはずれますが、助かる望みの薄さと、ちっぽけな鮒の無力さを感じざるをえません。
しかし、この鮒、いったいどこから、そのへんの轍-わだち-に来たのでしょう。地面を歩くのは?なので、やっぱり大水で陸地にでてしまったのでしょうか?トビウオだったら少しは飛べるかもしれません。
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