2012.11.04
トンデモ話は奥で繋がる(181) 24.11.4
トンデモ話は奥で繋がる 「第181夜」
-弟子のクッテネルがお送りします。
≪ルシファーとアーリマン ⑥≫
★ 地球の構造 第6~9層
それでは、第6層以下についてのシュタイナーの説明を続けて
見てゆきましょう。
「 第六の層は『火地球』です。火のような感情と意志
を、この実質は持っています。
この実質は痛みを感じます。もし踏みつけられたら、
叫ぶことでしょう。この実質は全く激情から出来てい
るのです。
…………………………………………………………………
第七の層は『地球(反射)鏡』です。この層の実質に
集中すると、地球の特性全てが反対のものに変わる
ので、この名が付けられています。
上にあるもの全てを見ようとせずに、直接この層を
透視する時、例えば何か緑のものを前に置くと、その
緑は赤として表れます。
…反射されて、反対のものに変わります。悲しみは
この実質によって喜びに変わります。
…………………………………………………………………
第八の層は『粉砕』です。精神の力によってこの層
に集中すると、注目すべきものが示されます。例えば、
あらゆるものが無数に複製されていきます。
しかし、本質的な事は、この層が道徳的な特性も破
壊することです。地球の表面に放射する力を通して、
地上に戦いと不調和を引き起こすのはこの層です。
この層の破壊的な力を克服するために、人間は調
和的に共同しなければなりません。
人間が自ら調和を発展させることが出来るよう、こ
の力は地球の中に秘められたのです。全ての悪は、
実質的にここで準備されます。
好戦的な人間は、特に強くこの層の影響を受けて
いるのです。…この層が実質的に、悪を世界にもた
らしたのです。
…………………………………………………………………
最後の層は『地核』です。地核の影響によって、世
界に黒魔術が発生します。この層から霊的な悪の力
が発しているのです。
(シュタイナー『天地の未来 地震・火山・戦争』pp54-55
《閏月社(西川隆範訳)》より抜粋転載)
さて、この辺りにまで来ると、説明を聞いただけでも、好ましか
らざる雰囲気がわかる層もあります。それでは各層について、
小生なりのコメントを加えてみようと思います。
★ 地球の厄介者
第6層については、実はアーリマンの棲む層であり、これが
地震や火山活動に関わってくるようです。これについては後ほ
ど詳しくお話しすることになると思います。
第7層については、第162夜でお話しした『鏡としての肉体』
の役割が思いだされます。ただし、これも第5層と同じく反対の
像となって写ります。
さて、第8層は、人間の不和の源を創り出す層とされ、この
層への我々人類の対応方法を通じて、我々と地球存在との関
係が示唆されてきます。
そうです。地球存在は、本質的に我々を排除しようとしてい
るのです。そのための地球存在の意志の働きが、各層の特異な
反応形態をもたらしているのです。
そして第9層は、レムリア、アトランティスが滅びの道を辿
ることになった黒魔術の源です。これが地球の奥底から、幾度
も人間存在を貶めてゆくのです。
………………………………………………………………………
さて、こうして全体の層を眺めてみると、ひとつのイメージが浮
かんで来ます。古来から我々が様々な説話でその世界をイメー
ジしている『地獄』の本質です。
各層に囚われた魂は、生命の喜びや、善良な意志の活動を
悉く奪われ、ひたすら苦痛や邪悪な想念の増大だけが快感と
化すような世界に生きることになります。
そしてそれは、死後の世界に限った話ではなく、我々がその層
に意識を集中し、捕われてしまうことで、生きながらにして地
獄と化すのです。
幾多の昔話に、地の底に存在するとされて来た『地獄』は、 実
は、地球の実体、地球の意志そのものであると、シュタイナー
は言っていることになります。
つまり地球存在にとって、我々人間存在は、あらゆる手段を用
いてでも駆逐してしまいたい存在なのでしょう。しかし、逆の立
場で考えて見れば無理からぬ事かも知れません。
我々人類は、大量に増殖し、地球の表面に隅々までその爪
跡を付け、大気の組成を変え、地球上に無かった有害物質を
次々に発生させています。
地球存在にしてみれば、地殻の表面が痒くて仕方ないという
感じなのでは無いでしょうか。挙句の果てに、勝手に掘り出した
核物質を濃縮した上、また埋め戻そうとしているのです。
地球にとっては、我々人類は何を仕出かすかわからない寄
生虫同然です。逆に、それを死に追いやるアーリマンこそ、特
効薬のように考えるのでは無いでしょうか。
★ 地球との共生
それでは、地球存在にとっての我々は、霊的にも、全くの邪
魔な寄生虫のような存在なのでしょうか。それに対して、シュ
タイナーは次のように言っています。
「 人間はこれらの層全てと関係している、と推測でき
ると思います。これらの層は絶えず力を放射してい
ます。人間はこれらの層の影響下にあります。
人間はこれらの層を絶えず克服しなければなりま
せん。
いつの日にか、人間が地上に生命を放射し、生命
的な空気を吐き出すようになると、人間は『火地球』
を克服します。
人間が苦痛を平静さによって精神的に克服すると、
『空気地球』を克服できます。
人間が一致協力できると、『粉砕』を克服できます。
白魔術が勝った時、世界に悪が無くなります。
人間の進化には、地球内部を改造するという意味
があるのです。最初、地球は進化するもの全てを阻
みます。
最後には、地球は人類の力によって変化し、霊化
されます。こうして、人間は自らの本質を地球に分け与
えるのです。」
(シュタイナー『天地の未来 地震・火山・戦争』pp55-56
《閏月社(西川隆範訳)》より抜粋転載)
人類は、こうした地球の反発をなだめつつ、各層の影響を全
て克服し、逆にその層の性質を変えることで、地球存在を進化
させるべき使命を持っている、とシュタイナーは言います。
そしてこれが、西平氏をして、一般への入門書での説明をため
らわせた『人類が地球と一緒に進化する』ということなのだと、
小生は推測します。
なるほど、入門書でここまでの話をすることは、かえって入門
者を遠ざけてしまうことになりかねません。
(もちろん、このブログも然りです。)
それにしても、シュタイナーの説に従えば、我々人間は随分重
たい宿題を背負わされたものです。しかもその上、アーリマン
の影響にも打ち克つ必要があるのです。
さて、次回第182夜からは私達人間が、どのようにアー
リマンの影響をうけているのかについての話へと入ってゆき
ます。
( 追伸 )
中曽根君、我々はさらに君の策略にも
打ち克つ必要があるのだ。
目次のペーシへはこちらから
-弟子のクッテネルがお送りします。
≪ルシファーとアーリマン ⑥≫
★ 地球の構造 第6~9層
それでは、第6層以下についてのシュタイナーの説明を続けて
見てゆきましょう。
「 第六の層は『火地球』です。火のような感情と意志
を、この実質は持っています。
この実質は痛みを感じます。もし踏みつけられたら、
叫ぶことでしょう。この実質は全く激情から出来てい
るのです。
…………………………………………………………………
第七の層は『地球(反射)鏡』です。この層の実質に
集中すると、地球の特性全てが反対のものに変わる
ので、この名が付けられています。
上にあるもの全てを見ようとせずに、直接この層を
透視する時、例えば何か緑のものを前に置くと、その
緑は赤として表れます。
…反射されて、反対のものに変わります。悲しみは
この実質によって喜びに変わります。
…………………………………………………………………
第八の層は『粉砕』です。精神の力によってこの層
に集中すると、注目すべきものが示されます。例えば、
あらゆるものが無数に複製されていきます。
しかし、本質的な事は、この層が道徳的な特性も破
壊することです。地球の表面に放射する力を通して、
地上に戦いと不調和を引き起こすのはこの層です。
この層の破壊的な力を克服するために、人間は調
和的に共同しなければなりません。
人間が自ら調和を発展させることが出来るよう、こ
の力は地球の中に秘められたのです。全ての悪は、
実質的にここで準備されます。
好戦的な人間は、特に強くこの層の影響を受けて
いるのです。…この層が実質的に、悪を世界にもた
らしたのです。
…………………………………………………………………
最後の層は『地核』です。地核の影響によって、世
界に黒魔術が発生します。この層から霊的な悪の力
が発しているのです。
(シュタイナー『天地の未来 地震・火山・戦争』pp54-55
《閏月社(西川隆範訳)》より抜粋転載)
さて、この辺りにまで来ると、説明を聞いただけでも、好ましか
らざる雰囲気がわかる層もあります。それでは各層について、
小生なりのコメントを加えてみようと思います。
★ 地球の厄介者
第6層については、実はアーリマンの棲む層であり、これが
地震や火山活動に関わってくるようです。これについては後ほ
ど詳しくお話しすることになると思います。
第7層については、第162夜でお話しした『鏡としての肉体』
の役割が思いだされます。ただし、これも第5層と同じく反対の
像となって写ります。
さて、第8層は、人間の不和の源を創り出す層とされ、この
層への我々人類の対応方法を通じて、我々と地球存在との関
係が示唆されてきます。
そうです。地球存在は、本質的に我々を排除しようとしてい
るのです。そのための地球存在の意志の働きが、各層の特異な
反応形態をもたらしているのです。
そして第9層は、レムリア、アトランティスが滅びの道を辿
ることになった黒魔術の源です。これが地球の奥底から、幾度
も人間存在を貶めてゆくのです。
………………………………………………………………………
さて、こうして全体の層を眺めてみると、ひとつのイメージが浮
かんで来ます。古来から我々が様々な説話でその世界をイメー
ジしている『地獄』の本質です。
各層に囚われた魂は、生命の喜びや、善良な意志の活動を
悉く奪われ、ひたすら苦痛や邪悪な想念の増大だけが快感と
化すような世界に生きることになります。
そしてそれは、死後の世界に限った話ではなく、我々がその層
に意識を集中し、捕われてしまうことで、生きながらにして地
獄と化すのです。
幾多の昔話に、地の底に存在するとされて来た『地獄』は、 実
は、地球の実体、地球の意志そのものであると、シュタイナー
は言っていることになります。
つまり地球存在にとって、我々人間存在は、あらゆる手段を用
いてでも駆逐してしまいたい存在なのでしょう。しかし、逆の立
場で考えて見れば無理からぬ事かも知れません。
我々人類は、大量に増殖し、地球の表面に隅々までその爪
跡を付け、大気の組成を変え、地球上に無かった有害物質を
次々に発生させています。
地球存在にしてみれば、地殻の表面が痒くて仕方ないという
感じなのでは無いでしょうか。挙句の果てに、勝手に掘り出した
核物質を濃縮した上、また埋め戻そうとしているのです。
地球にとっては、我々人類は何を仕出かすかわからない寄
生虫同然です。逆に、それを死に追いやるアーリマンこそ、特
効薬のように考えるのでは無いでしょうか。
★ 地球との共生
それでは、地球存在にとっての我々は、霊的にも、全くの邪
魔な寄生虫のような存在なのでしょうか。それに対して、シュ
タイナーは次のように言っています。
「 人間はこれらの層全てと関係している、と推測でき
ると思います。これらの層は絶えず力を放射してい
ます。人間はこれらの層の影響下にあります。
人間はこれらの層を絶えず克服しなければなりま
せん。
いつの日にか、人間が地上に生命を放射し、生命
的な空気を吐き出すようになると、人間は『火地球』
を克服します。
人間が苦痛を平静さによって精神的に克服すると、
『空気地球』を克服できます。
人間が一致協力できると、『粉砕』を克服できます。
白魔術が勝った時、世界に悪が無くなります。
人間の進化には、地球内部を改造するという意味
があるのです。最初、地球は進化するもの全てを阻
みます。
最後には、地球は人類の力によって変化し、霊化
されます。こうして、人間は自らの本質を地球に分け与
えるのです。」
(シュタイナー『天地の未来 地震・火山・戦争』pp55-56
《閏月社(西川隆範訳)》より抜粋転載)
人類は、こうした地球の反発をなだめつつ、各層の影響を全
て克服し、逆にその層の性質を変えることで、地球存在を進化
させるべき使命を持っている、とシュタイナーは言います。
そしてこれが、西平氏をして、一般への入門書での説明をため
らわせた『人類が地球と一緒に進化する』ということなのだと、
小生は推測します。
なるほど、入門書でここまでの話をすることは、かえって入門
者を遠ざけてしまうことになりかねません。
(もちろん、このブログも然りです。)
それにしても、シュタイナーの説に従えば、我々人間は随分重
たい宿題を背負わされたものです。しかもその上、アーリマン
の影響にも打ち克つ必要があるのです。
さて、次回第182夜からは私達人間が、どのようにアー
リマンの影響をうけているのかについての話へと入ってゆき
ます。
( 追伸 )
中曽根君、我々はさらに君の策略にも
打ち克つ必要があるのだ。
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