2011.01.13
八雲の怪談-恋文の話-
ハーン(小泉八雲)の怪談を急に引っ張り出し読んでみた。
ろくろくび、耳なし芳一の話、などなどの話があり、珍しいハーンの近親者が登場する話-天使の輪-だったか、妖精の輪が出てくる-もあり、ついつい読んでしまった。
怪談とついているが、-蚊-の多さに悩まされる話もある。現代に生きる私たちにも十分通じる内容もあるのが、おもしろい。当時の東京中のお寺の墓場の竹筒などを幕でおおったらよいなどと発想しているところに、当時の蚊の多さがわかる。
さて、ハーンの-怪談-の中に、
死んだ女房が毎夜、出てくるという話がある。
昔、あるところの女房が幼い子供を残して死ぬ。死んでから、その女房が、毎夜、家の箪笥の前にあらわれ、じっとたんすを見る。
家族はこれは女がたんすの中のものに執着があるから、浮かばれず出るのだろうという。そこで、箪笥のなかのものを処分したのだが、どうしたことだろう。なかみはすっかりなくなったのに、夜になるとまたも女房が箪笥の前にでてくる。そして箪笥をじっと眺めているのだ。
弱った縁者は、ある寺の住職に相談する、住職はひとりで夜、その箪笥の部屋に待機する。-自分一人にしておいてくれ。ほかのものは入ってはいけない-と、家の者に言いふくめて...
夜もふかまり、果たして、女の幽霊はあらわれる。住職は経をよみ、おんなに尋ねる。なにかたんすにあるのでは?おんなは答えないがじっと箪笥を見る。
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住職は箪笥を探すが、なにもない、。しかし、箪笥の上敷きの下になにかがあるかもしれないとおもいつく。
上から箪笥の中の中を調べると、ある段に、-手紙-が入っているのが見つかる。
手紙とは...
住職はこれが幽霊の浮かばれない理由だと知る。
彼は、幽霊に-、この手紙はわしがほかの誰にもしらせず処分する-と言う。それから、幽霊はでなくなったという。
-手紙-これはなんの手紙だったのだろう。女房は結婚する前、都に行儀見習いに出ていてそこで恋文をもらっていたのだ。内容はわからない。
こんな内容である。恋文...昔結婚する前にもらった手紙...それは亭主にも子供にもみせられないものだったのだろうか...若い時の恋愛と、現在の家庭の家族。
てがみには、家族と接していたときとまったく違う若い時の自分があったかもしれないし、秘密があったかもしれない。現代でも、ふいに死んでしまって、昔の恋人の手紙が出てきて、配偶者によまれるとなったら、ちょっとまずい気がする。やばいのだ。
しかし、ハーンのこの話のうまさは、手紙を住職は読んだとかいているが、内容は書いてないところだ。書いてないから、どうしても知りたくなってしまう。
投票-40-

ろくろくび、耳なし芳一の話、などなどの話があり、珍しいハーンの近親者が登場する話-天使の輪-だったか、妖精の輪が出てくる-もあり、ついつい読んでしまった。
怪談とついているが、-蚊-の多さに悩まされる話もある。現代に生きる私たちにも十分通じる内容もあるのが、おもしろい。当時の東京中のお寺の墓場の竹筒などを幕でおおったらよいなどと発想しているところに、当時の蚊の多さがわかる。
さて、ハーンの-怪談-の中に、
死んだ女房が毎夜、出てくるという話がある。
昔、あるところの女房が幼い子供を残して死ぬ。死んでから、その女房が、毎夜、家の箪笥の前にあらわれ、じっとたんすを見る。
家族はこれは女がたんすの中のものに執着があるから、浮かばれず出るのだろうという。そこで、箪笥のなかのものを処分したのだが、どうしたことだろう。なかみはすっかりなくなったのに、夜になるとまたも女房が箪笥の前にでてくる。そして箪笥をじっと眺めているのだ。
弱った縁者は、ある寺の住職に相談する、住職はひとりで夜、その箪笥の部屋に待機する。-自分一人にしておいてくれ。ほかのものは入ってはいけない-と、家の者に言いふくめて...
夜もふかまり、果たして、女の幽霊はあらわれる。住職は経をよみ、おんなに尋ねる。なにかたんすにあるのでは?おんなは答えないがじっと箪笥を見る。
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住職は箪笥を探すが、なにもない、。しかし、箪笥の上敷きの下になにかがあるかもしれないとおもいつく。
上から箪笥の中の中を調べると、ある段に、-手紙-が入っているのが見つかる。
手紙とは...
住職はこれが幽霊の浮かばれない理由だと知る。
彼は、幽霊に-、この手紙はわしがほかの誰にもしらせず処分する-と言う。それから、幽霊はでなくなったという。
-手紙-これはなんの手紙だったのだろう。女房は結婚する前、都に行儀見習いに出ていてそこで恋文をもらっていたのだ。内容はわからない。
こんな内容である。恋文...昔結婚する前にもらった手紙...それは亭主にも子供にもみせられないものだったのだろうか...若い時の恋愛と、現在の家庭の家族。
てがみには、家族と接していたときとまったく違う若い時の自分があったかもしれないし、秘密があったかもしれない。現代でも、ふいに死んでしまって、昔の恋人の手紙が出てきて、配偶者によまれるとなったら、ちょっとまずい気がする。やばいのだ。
しかし、ハーンのこの話のうまさは、手紙を住職は読んだとかいているが、内容は書いてないところだ。書いてないから、どうしても知りたくなってしまう。
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